愛知発地域ドラマ『真夜中のスーパーカー』出演者インタビュー

このドラマは自動車の名車にあこがれ、それをデザインしたい思いを持つ山本美月さん演じるヒロイン白雪がある日、憧れの自動車が展示している博物館で、その憧れの自動車を盗もうとしている上遠野さん演じる日系ブラジル人リカルドと、博物館が閉館するときに唐沢さん演じる白いレーシングスーツの男が登場して、白雪とリカルドが博物館に閉じ込められ、そこからどのように脱出するかを描くドラマです。この中で一番わかりづらい役柄として唐沢さん演じる白いレーシングスーツの男があります。この男は車を作った人の思いや車自身の魂であり、それが人間の形をして現れた車の化身です。博物館の車の中で一番の存在で、自動車開発をしてきた者達の魂を代弁する存在です。新米カーデザイナーとして仕事半ばで挫折した白雪にとって、この代弁者たちと触れ合うことで自分自身の夢やこれからやっていくことを再認識していく物語です。ドラマ全体では、ナイトミュージアムのドラマとしてファンタジーで歌って踊って、車の走行シーンもあり、チャーミングで楽しい魅力的なドラマになっています。ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。

地域発ドラマはその場所をそのまま撮っても面白く、いい絵になる場所で作ります。そこで、愛知県で地域発ドラマを作るのであれば自動車をテーマに制作しようと考えていました。舞台はトヨタ博物館、どこをどう撮ってもおもしろい絵になる舞台です。スーパーカーブーム真っ只中に小学生時代を過ごした私は、主役の２０００ＧＴの対戦相手には、最新のスーパーカーと戦わせるアイデアが浮かび、関係者のご協力を得て新旧スーパーカーの対決まで実現することができました。この新旧スーパーカーのチェイスは、想像以上に素晴らしいシーンに出来上がったと自負しています。ドラマの制作が進むにつれて自分が想像していた以上に番組の規模が膨らみました。また自動車と自動車を愛する方々とのつながりも増えてきました。夢のあるドラマに仕上がりそうで自分自身もワクワクしています。人が愛する車とひとつになって走ることへの喜び、そんなことを伝えられるドラマになったらいいなと思っています。

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