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更新日:2018.08.28 / 掲載日:2016.04.18
BMW、「M4 クーペ」の特別限定車を日本で発売

ハイパフォーマンスモデル「M4 クーペ」の特別限定車「M4 GTS」
ビー・エム・ダブリューは4月15日、ハイパフォーマンスモデル「M4 クーペ」の特別限定車「M4 GTS」を日本で発売した。全世界700台の限定台数のうち、日本に割り当てられるのは30台となる。納車は7月からを予定。M4 GTSは2015年の東京モーターショーでワールドプレミアされたモデル。M3の生誕30周年を記念して導入され、公道走行が可能な特別限定車となる。
エンジンは、M3 セダンやM4 クーペと同じく、3.0リッター直列6気筒DOHCツインパワー・ターボを採用。「ウォーター・インジェクション・システム」を取り入れている。これは、霧状の水をインテークマニフォールド内のサージタンクに直接噴射し、蒸発による冷却効果によって燃焼室の温度を下げ、ノッキングを抑制するシステム。これにより、高いブーストと理想的な燃料噴射タイミングを実現し、エンジン出力とトルクを高めることに成功した。スペックは、ベースエンジンから69psアップの最高出力368kW(500ps)を発生。最大トルクは600Nmとなる。0-100km/h加速は、同社の量産モデルで最速となる3.8秒を記録する。ニュルブルクリンク北コースのベストタイムは7分28秒と公表された。

CFRP製Mバケットシートは、ベースとなるM4 クーペのスポーツシートに比べて約50%の軽量化を図った
インテリアは、スパルタンな中でも各所にアルカンターラを使用。重量の最適化を行なったセンターコンソールやハンドブレーキレバーを採用する。運転席と助手席のCFRP製Mバケットシートは、ベースとなるM4 クーペのスポーツシートに比べて約50%の軽量化を図っている。ステアリングは、コントラストステッチが施されたアルカンターラ仕上げの「Mスポーツ・ステアリング・ホイール」を採用。エクステリアは、ルーフ、アルミニウム合金製ベースに取り付けられた可動式リアウイング、リアバンパー下のディフューザー、フロント・スプリッターにカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)を使用。軽量化と低重心化が施されている。
サスペンションは、車高と減衰速度を調整できるダンパーとスプリングが一体で設計された「Mコイルオーバー・サスペンション」を採用。車高は最大でフロント20mm、リア17mmまで低くセッティングできる。タイヤは、M4 GTS専用にセットアップされたミシュラン「パイロット・スポーツ・カップ2」を装着。エグゾーストシステムは、チタン製マフラーを採用することで、従来モデルから20%の重量削減を実現している。

M3の生誕30周年を記念して導入されたモデル
そのほか、量産車として世界で初めてテールランプに有機LEDの「オーガニックLED」を採用。これは光源の形状が「点」である従来のLEDとは違い、「平面」で均一に発光させるシステム。光の演出の自由度が高く、より先鋭的で官能的なリアビューが演出できるという。
日本仕様モデルは、専用ロールバーや6点式シートベルトを含む「クラブ・スポーツ・パッケージ」を標準装備。フロントシート後部には、アシッド・オレンジ塗装のロールバーのほか、サーキット走行に適した6点式シートベルトを採用。サーキット走行時でもドライバーをしっかりとホールドして高い安定性を確保している。
ハンドル位置は、左右から選択が可能。メーカー希望小売価格は、1950万円(税込)