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更新日:2018.08.28 / 掲載日:2016.03.04
アストンマーティン、新型スポーツGT「DB11」をワールドプレミア

ジュネーブモーターショー」でワールドプレミアした「DB11」
英アストンマーティンは、新型スポーツGT「DB11」を、スイス・ジュネーブモーターショー」でワールドプレミアした。DB11は、歴代DBシリーズのフォルムと機能を継承した最新モデル。「DB2」、「DB4」、「DB5」、「DB10」と続いてきた伝統を受け継いでいる。その一方で、フロントヒンジのクラムシェル・ボンネット、LEDヘッドライト、アストンマーティンならではのグリルとそのアクセントラインなど、アイコン的デザインは大胆に進化させている。

パドルシフト付きのZF製8速トルクコンバーター・オートマチック・ギヤボックスが組み合わされる
インテリアは、ダイムラーと共同開発した最先端のテクノロジーと、熟練工がハンドメイドで製作した装備で構成されている。フルカラー12インチTFT液晶ディスプレイを採用したインストルメント・クラスター、センターマウントされたインフォテインメント専用ディスプレイ、直感的に操作できるロータリースイッチなどを採用。操作性のすべてを向上させている。
そのほか、大きなドア開口部と大幅に拡大されたキャビンスペース、2座のチャイルドシートが固定できるリアISOFIXアンカー、2個の大型ボストンバッグに加え手荷物用バッグを収納できるラゲッジ・コンパートメントを装備。「グランドツアラー」としての機能を充実させている。

最先端のテクノロジーと、熟練工がハンドメイドで製作した装備で構成されている
今回新たにアイドリングストップ機能を搭載するなど、燃費性能の改善も図られている。トランスミッションは、パドルシフト付きのZF製8速トルクコンバーター・オートマチック・ギヤボックスが組み合わされる。「ヴァンキッシュ」や「ラピード S」と同様に、トランスアクスルには機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルが装備され、アストンマーティン初となるアクティブ・トルク・ベクタリング機構が統合されている。
また、シャーシ、サスペンション、ステアリング、エレクトロニクスの見直しを図るとともに、ドライバーが任意に設定できるダイナミック・モードを採用。これはエンジン、トランスミッション、電動パワーステアリング、トルク・ベクタリングのレスポンスを変更し、より優れた俊敏性を実現するために、アダプティブ・ダンピング・システムの減衰力をコントロールするシステムになっている。

「グランドツアラー」としての機能を充実させている
5.2リッター新開発のV型12気筒ツインターボエンジンは、フロントに配置され、後輪を駆動するスタイルを採用。パワーユニットはアストンマーティンが自社設計したもので、最高出力447kW(608ps)、最大トルク700Nmを発生。0-100km/hの加速は3.9秒。最高速度は322km/hと公表された。同社では、これらのスペックが「DB史上最速かつ最強」とアピールしている。
同モデルの価格は、英国で15万4900ポンド、ドイツで20万4900ユーロ、米国で21万1995ドル。納車開始は2016年の第4四半期としている。