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更新日:2018.10.23 / 掲載日:2015.11.26
レクサスは、高性能スポーツセダンの新型モデル「GS F」を発売

高性能スポーツセダンの新型モデル「GS F」
トヨタの高級車ブランド・レクサスは11月26日、高性能スポーツセダンの新型モデル「GS F」を発売した。GS Fは2007年に発売された「IS F」以来8年ぶりとなる「Fモデル」の新型セダン。車名の「F」は、富士スピードウェイの頭文字を意味し、サーキット由来のスポーツモデルであることをアピールする同社の「LFA」や「RC F」と系譜を同じにする。
エクステリアは、フロントバンパー両サイドのエアダクトを大きく広げ、冷却性能を高めた。また、ワイド感による低重心なスタンスを強調したスタイリングにもなっている。レクサスの特徴である「スピンドルグリル」は、専用の漆黒メッキグリルモールを採用した。フロントグリルのロアモール、リアスポイラーなどには、カーボン素材を使用。ボディカラーは、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」、「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」など8種類をラインナップする。

車両の挙動を制御する「スポーツモード付きVDIM」を装備
電子制御デバイスは、VSC、ABS、TRCの協調制御で車両の挙動を制御する「スポーツモード付きVDIM」を装備。サーキット走行に挑戦したい人に向けて、基本的にVDIM制御をOFFとすると、車両の挙動が破綻状態に陥らないよう緩やかに制御する「EXPERTモード」を設定。上下加速度センサー付ABSやTVDなどとも協調制御させて車両安定性と走りの楽しさを両立させた。
ボディは、剛性強化に向け、レーザー溶接、レーザースクリューウェルディング、溶接スポットの打点増し打ちなどが実施され、高剛性ガラス接着剤を採用。フロントブレース、リアボディブレースなどを設置して剛性を高めた。また、フロア下の空気の流れにも着目し、フラットなエンジンアンダーカバーを装着するほか、リアフロアアンダーカバーでは床下切り上げ角の最適化も実施。それぞれのアンダーカバーには整流効果をもつ「エアロスタビライジングフィン」を設定し、空気の流れを積極的に活用することで操縦安定性を向上させた。

5.0リッターV型8気筒DOHC 自然吸気エンジンの「2UR-GSE」を搭載
パワートレーンは、5.0リッターV型8気筒DOHC 自然吸気エンジンの「2UR-GSE」と、8速AT「8-Speed SPDS(8速スポーツダイレクトシフト)」の組み合わせ。最高出力351kW(477ps)、最大トルク530Nmを発生。駆動方式は、後輪駆動を採用する。走行状況に応じて左右のタイヤに配分する駆動力を変化させ、旋回性や車両の挙動安定などを図る「TVD」を標準で装備。「STANDARD」、「SLALOM」、「CIRCUIT」の3モードを用意し、切り替えることでTVDの駆動力制御が変更可能となる。

歩行者検知機能付きの衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」を採用
先進装備では、歩行者検知機能付きの衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」を採用。車線逸脱の可能性をドライバーに知らせる「レーンディパーチャーアラート」、ハイビームの光を先行車や対向車に影響を与える部分だけ遮光する「アダプティブハイビームシステム」、先行車との車間距離を一定内に保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール」を搭載する。ドアミラーの死角位置に車両などが走行しているとき、ミラー鏡面内のインジケーターを光らせて警告する「ブラインドスポットモニター」、バンパーコーナーと障害物などの接近を知らせる「クリアランスソナー&バックソナー」をオプションとして用意する。
ステッチの色にホワイト、ブラック、ブルーの3色を使った本革ステアリングは、テストドライバーがサーキット走行を繰り返し実施して理想的なタッチとグリップ径を追究したという。メーターはデジタルとアナログのコンビネーションタイプで、右側にアナログの340km/hスピードメーター、中央に大口径で表示切換式のデジタルメーターを採用。左側にカラーマルチインフォメーションディスプレイを配置している。
メーカー希望小売価格は1100万円(税込)