車のニュース
更新日:2025.11.12 / 掲載日:2025.11.12
ルークス&eKスペース/デリカミニ、2026年次「RJCカーオブザイヤー」受賞!
NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は11月11日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)で2026年次RJCカーオブザイヤーの最終選考会を行い、国産車部門で日産 ルークス/三菱 eKスペース・デリカミニを選出した。
また、輸入車部門ではBYD シーライオン7、テクノロジー部門はスバルの「ストロングハイブリッド」、特別賞にはスズキ・e ビターラをそれぞれ選出。さらにパーソンオブザイヤーとして、三菱自動車所属の増岡浩氏を選出した。
【国産車部門・日産 ルークス/三菱 eKスペース・デリカミニ】1つのプラットフォームから個性的な3モデルが誕生

ルークスとeKスペース、デリカミニは、日産と三菱の合弁会社であるNMKVがマネジメントした軽自動車で、日産が企画・開発を担当した。
今回の選考では、「軽スーパーハイトワゴンの視界や利便性の良さをさらに高めながら、低燃費や上質な走行性能を実現」という性能面に加え、「内外装などにそれぞれ独自の仕様を盛り込むことによって、日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社であるNMKVが企画し、日産自動車が開発したひとつのプラットフォームから、個性的な3車種を誕生させたこと」が評価された。
なお、日産の同賞受賞は2024年次のセレナ以来、2年ぶり。三菱の同賞受賞は2023年次のeKクロス EV以来、3年ぶり。
| 順位 | 得点 | 車名 | メーカー名 |
| 1 | 121 | ルークス/eKスペース/デリカミニ | 日産自動車/三菱自動車工業 |
| 2 | 96 | クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド) | SUBARU |
| 3 | 75 | クロスビー | スズキ |
| 4 | 70 | リーフ | 日産自動車 |
| 5 | 64 | N-ONE e: | 本田技研工業 |
| 6 | 36 | プレリュード | 本田技研工業 |
【輸入車部門・BYD シーライオン7】先進安全技術の採用が評価につながる

シーライオン7は、BYD独自のPHEVシステム「DM-i」を搭載し、0‐100km/h:4.5秒(AWD)という圧倒的なスポーツ性能と、高級サルーンのような乗り心地を両立したプレミアムSUV。
選評では、「BYDならではのCTBボディ構造による高い剛性や衝突安全性、予防安全性、ドライバーの疲労までを検知するなど、先進安全技術が新たに採用されていること」が評価につながったとしている。
BYDの同賞受賞は初。前回の2025年次には、シールに搭載された「LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造」がテクノロジーオブザイヤーを受賞している。
| 順位 | 得点 | 車名 | インポーター/ブランド名 |
| 1 | 114 | シーライオン7 | BYD Auto Japan |
| 2 | 79 | インスター | Hyundai Mobility Japan |
| 3 | 76 | BMW 2シリーズ グラン クーペ | ビー・エム・ダブリュー |
| 4 | 69 | モデル Y | Tesla Japan |
| 5 | 65 | フォルクスワーゲン ティグアン | フォルクスワーゲン グループ ジャパン |
| 6 | 59 | アウディQ5 | フォルクスワーゲン グループ ジャパン |
【テクノロジー部門・スバル ストロングハイブリッド】力強い走りと燃費性能を向上

ストロングハイブリッドは、スバルが新たに開発したシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステム。スバル独自のシンメトリカルAWDの基本レイアウトを継承しつつ、新開発の2.5L水平対向エンジンとトランスアクスルを搭載した。
今回の選考では、「スバルが車両設計の要としてきた縦置き水平対向エンジンによる『シンメトリカルAWD』を活かしながらフルハイブリッド化を実現し、システムに合わせてエンジンも新開発。力強い走りと燃費性能を向上させたこと」が評価されている。
スバルの同賞受賞は2011年次の「先進運転支援システム 新型アイサイト」以来、15年ぶり。
| 順位 | 得点 | 技術名 | 搭載車種名 |
| 1 | 117 | ストロングハイブリッド | SUBARU クロストレック/フォレスター |
| 2 | 79 | EVパワーユニット・パッケージ | ホンダ N-ONE e: |
| 3 | 74 | 高効率バッテリー熱管理システム (バッテリー余熱機能付) | BYD シーライオン7 |
| 4 | 70 | 自動運転を見据えた設計 | テスラ モデル3/モデルY |
| 5 | 68 | 冷熱システム統合熱マネジメントシステム | 日産 リーフ |
| 6 | 54 | MHEV plus | アウディ S5/Q5 |
【特別賞・スズキ e ビターラ】“誰にでも扱いやすいクルマづくり”を実現

今回の選考では、3賞に加えてスズキ・e ビターラを特別賞に選出。同モデルはアジアを中心とした先進技術を集約し、インドの最新工場で生産されるスズキ初のBEVで、「世界100以上の国と地域へ投入されるグローバルモデルでありながら、日本の多様な道路環境や降雪地域にも対応できるボディサイズや4WD仕様を備え、誰にでも扱いやすいクルマづくりを実現した」という点が評価された。
【パーソンオブザイヤー・増岡浩氏】ラリーでの輝かしい成績や安全運転の啓蒙活動が評価に

三菱自動車の増岡浩氏は、選手として日本人初のダカールラリー2連覇を達成、監督としてチームを2度のアジアクロスカントリーラリー優勝に導くなど輝かしい実績を誇る人物。電動車での競技参戦により、環境問題に貢献する電動化技術の研究開発を推進させている。
今回の選考ではこれらの実績に加え、同社が開催する「4WD登坂キット体験イベント」にてデモドライバーを務め、安全運転の啓蒙活動にも積極的に参画している点も評価された。
なお、パーソンオブザイヤーの選出は2018年次の光岡進氏(当時、光岡自動車 取締役会長)以来、8年ぶり。
「RJC カー オブ ザ イヤー」について
RJC カー オブ ザ イヤーは、NPO法人日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催。自動車の性能や利便性などの評価を行ない、その年度における優秀な自動車とその技術の顕彰を行なっている。
35回目を迎えた本年度の選考は、2024年11月1日から2025年10月31日までに発表された国産車を対象に、RJC選考委員の投票によって実施。10月31日に「6ベスト」が選出され、その中から11月11日の投票によって2026年次「RJCカーオブザイヤー」が決定した。
NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC) 公式HP:
http://www.npo-rjc.jp/
【あわせて読みたい】
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
