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更新日:2015.08.17 / 掲載日:2015.08.05
【レクサス】ホバーボード「SLIDE」を独自開発し全容を公開
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
レクサスがホバーボードの動画「SLIDE」の全容を発表した。ウェブサイトでは、ホバーボードが地面から浮きあがって走行し、水面上を滑るように進む様子や、ダイナミックにジャンプする様子を収めた動画が公開されている。
SLIDEは、「不可能と思われることを可能にするため、技術・デザイン・イノベーションのすべての限界を押し上げよう」というレクサスの強い想いから生まれたブランド広告キャンペーン「Amezing in Motion」の第4弾となるプロジェクト。
レクサスのホバーボードの開発は、18か月前、磁気浮上技術を専門とする「IFWドレスデン」および「evico GmbH」の科学者チームの協力を得て、ドイツのドレスデンでスタートした。テストライダーとしてプロスケーターのロス・マクグラン氏を迎えて、ホバーボードの限界に挑戦。2015年6月に「レクサス・ホバーボード」を発表して以降は、スケートの要素と技術を組み込んで特設したホバーパークでテストを重ねてきた。
レクサス ホバーボードにはふたつの低温保持装置が備えられている。低温保持装置内に液体窒素を充填し、超伝導体を-197℃に冷却して、永久磁石のレール上に置くことで浮上する。evic GmbHのCEO、オリバー・デ・ハス博士によれば「レールの地場がホバーボードの超伝導体のなかに“凍結”されることで、ボードとレールのあいだの一定の距離が保持されて浮くことが可能となる。
撮影が行われたバルセロナの特設ホバーパークには、ドレスデンから運ばれた最長200mの磁気のレールを敷設し、従来のスケートボードでは不可能なアクションを繰り広げた。マクグラン氏は「スケートボードに20年間乗ってきたが、摩擦のない状態で乗るホバーボードはまったく別物。とくに、姿勢を保ちバランスを取るための技術は一から習得する必要があった」と語っている。
動画の撮影は、数々の受賞歴を持つヘンリー=アレックス・ルビン監督が指揮を執って行われた。「レクサスの専門知識をもってしても、ホバーボードの制作は容易ではなかった。試行錯誤を繰り返しながら、パートナーと決意をひとつにして、レクサスのデザインや技術に対する想いを具現化し、Amazing in Motionを創りだすことができた」と、レクサス インターナショナルのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント、マーク・テンプリン氏。
なお、レクサス ホバーボードはプロトタイプであり、現在市販の予定はない。
2015年のデトロイトモーターショー(北米国際自動車ショー)でワールドプレミア公開されたレクサスの高性能スポーツセダン「GS F」が登場する。
ホバーボードの上に人が立ったりジャンプしたりできるほど強い力が発生する。