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更新日:2025.08.16 / 掲載日:2025.08.16
夏にEVという選択肢。猛暑をスマートに乗り切る電気自動車5選

電気自動車が日本で販売されてから15年ほど経過し、今では多くのモデルが中古車として流通している。なかには価格がグッと下がったモデルや、性能面でも魅力的なものが目立ってきた。お盆を目の前に暑さがピークを迎えているが、エンジンの排熱がない電気自動車はエアコンの効きがよく、すぐに冷えやすい。またプレクーリング機能で事前に車内を冷やせるなど、夏ならではのメリットもあるのだ。
ということで今回は、夏にもありがたい機能を備えた電気自動車(EV)とプラグインハイブッド(PHEV)車のなかから、いま中古車としておすすめのモデルをご紹介しよう。
2代目リーフの相場が下がって今が買い時!「日産 リーフ」

いま中古車として購入可能な身近な電気自動車といえば、日産 リーフ。今回紹介する2代目は2017年10月に発売され、日産の技術が惜しみなく投入されたモデル。発売当初はバッテリー容量が40kWhで一充電走行距離は400km(JC08モード)を実現。これは東京から仙台まで充電せずに走破できるほどの性能となっている。2019年1月には、バッテリー容量を62kWhに増やして一充電走行距離を40%も伸ばした「e+」も発売。
夏のドライブでは、日産コネクトに加入すると専用アプリで乗り込む前に車を冷やせる「乗る前エアコン」を利用可能。暑い日には活用したいサービスだ。
新車時価格:315万360円〜399万600円(2017年10月発売モデル)
中古車価格帯:90万円~340万円
平均中古車価格:178万円(※2025年8月時点のグーネット掲載車両の平均価格です)
新型の情報が公開されたことで、2代目は今後は相場が下がると思われる。2025年8月現在でも100万円を下まわる物件がちらほら目立ち、買いやすくなった。ただし航続距離がグレードアップした「e+」は数が少なめ。
涼しげなルックスが夏にぴったり「ホンダ e」

2020年に発売されたホンダの電気自動車が「ホンダ e」。無駄のないすっきりしたルックスと、クルマとしての性能を追求した新世代の電気自動車。なかでも注目なのが、5つのスクリーンを水平に配置したワイドビジョンインストルパネル。まるでリビングにいるかのような心地よい空間で、夏の暑さを忘れさせてくれるはず! そして、すべての窓はUV(紫外線)を約99%、IR(赤外線)を約76~95%カットとなっており、日差しの強い真夏でも快適に乗れる。
また、バッテリー容量は35.5kWhで、一充電走行距離は259km(WLTCモード)。普段使いはもちろん、ちょっとした遠出も充電なしで走破できる。
新車時価格:451万円〜495万円(2020年10月発売モデル)
中古車価格帯:240万円~380万円
平均中古車価格:308万円(※2025年8月時点のグーネット掲載車両の平均価格です)
身近で使いやすい電気自動車だったが、販売台数は日産 リーフほど多くないため、中古車物件数も控えめ。しかもすでに生産終了しており、徐々に買いにくくなると考えられる。とはいえ、現在はコンディションのよい個体がまだ十分に残っているので買い時。相場はやや高値をキープしており、200万円台の予算からねらえる。
ハイパフォーマンスな性能も見逃せない「テスラ モデルX」

アメリカの新興EVメーカーであるテスラ。そんなテスラでも特に人気が高いのがモデルX。全長5mオーバーの大柄なボディにガルウィング式のドアを備えたのが特徴で、2列目や3列目シート(オプション設定)にもアクセスしやすい。デュアルモーターのAWD仕様は、WLTCモードで576kmという航続距離をもちながら、0-100km/h加速は3.9秒という圧倒的な動力性能を実現。快適に過ごせる室内空間のハイパフォーマンスカーという珍しいモデルなのだ。暑い夏はモデルXで颯爽に駆け抜けたい。
新車時価格:895万円(2019年発売モデル)
中古車価格帯:430万円~1100万円
平均中古車価格:639万円(※2025年8月時点のグーネット掲載車両の平均価格です)
テスラのなかでは中古車物件が多いモデルX。発売からおよそ10年近くが経過しており、価格もこなれてきた。2017年モデルは400万円台、2020年モデルは1000万円オーバーが目安。なお、テスラを購入する際は保証が充実する認定中古車という選択もある。モデルXはあまり多く登録されていないが、テスラの公式ウェブサイトから検索可能なので、購入を考えているひとは一度見てみるとよいだろう。
先代モデルなら手頃にねらえる!「三菱 アウトランダー PHEV」

夏のドライブには、PHEVという選択もある。レジャーシーズンは、EVの充電スポットが混雑しがちで不便なことがある。でも、PHEVならバッテリーが切れても内燃機関による発電ができるので、ロングドライブに向いている。
そういう視点でおすすめなのが、三菱 アウトランダーPHEVだ。先代モデルは2013年1月に発売され、4WDによる悪路走破性能と環境性能を両立。燃費はJC08モードで67.0km/L(発売時)を実現し、EVよりも長い航続距離が魅力だ。2015年7月の改良ではフロントデザインが一新され、燃費を向上。電気のみで60km以上も走行可能となった。
新車時価格:332万4000円〜429万7000円(2013年1月発売モデル)
中古車価格帯:80万円~300万円
平均中古車価格:150万円(※2025年8月時点のグーネット掲載車両の平均価格です)
初代は発売から12年以上経過しているが、中古車物件は比較的豊富で買いやすい。初期型は100万円以下の物件も目立つが、バッテリーの状態や車両のコンディションを考慮すると2015年式以降の後期型がおすすめ。後期型に絞っても150万円からと手頃な価格となっており、物件数も豊富。さらに予算があれば現行型をねらうのもあり。PHEVを買うなら、アウトランダーPHEVは最初に検討したい1台である。
ソーラー充電システムで電力を確保する「トヨタ プリウスPHV」

PHEVのもうひとつの選択肢となるのが、2017年に発売されたプリウスPHV。先代プリウスをベースとしながら、大容量リチウムイオン電池を搭載し、電気のみで68.2kmを走行可能。また、1.8Lエンジンを搭載することで航続距離をさらにアップしており、夏休みの遠出では心強い存在だ。また、一部グレードでソーラー充電システムをオプション装備。これは太陽光で発電した電力を駆動用バッテリーに供給し、最大約6.1km/日の走行分の電力量を充電できるというもの。夏の暑さを賢く利用した装備だが、中古車で購入する場合は装備されていない個体もあるので要確認を。
新車時価格:326万1600円〜422万2800円(2017年2月発売モデル)
中古車価格帯:140万円~330万円
平均中古車価格:214万円(※2025年8月時点のグーネット掲載車両の平均価格です)
2017年に登場したプリウスPHVだが、中古車物件が豊富かつ相場も下がって買い時を迎えている。初期型なら100万円台の予算からねらえるし、高年式でも200万円台だから低予算で探せる。グレードは「S」、「A」、「Aプレミアム」が基本となっているが、パワートレインは同じで装備に差がある。最も豪華な「Aプレミアム」は本革シートを採用。物件は「S」と「A」が多い。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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