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更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.07.16
【フォルクスワーゲン】「パサート」、「パサート ヴァリアント」がフルモデルチェンジ【価格】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
フォルクスワーゲンのミディアムサイズセダン「パサート」と同モデルのステーションワゴン「パサート ヴァリアント」がフルモデルチェンジを受け、7月16日に発売された。約5年ぶりのフルモデルチェンジで、8世代目。ヨーロッパ市場にはすでに昨年デビューしており、ヨーロッパで昨年発売された乗用車のなかでもっとも優秀なモデルに贈られる「ヨーロッパ カー オブ ザ イヤー2015」を獲得している。日本導入モデルは、全車1.4L 直4 DOHCターボエンジンと7速DCTを搭載した右ハンドル仕様。価格帯は、パサートが329万円(TSI Trendline)~460万9800円(TSI R-Line)、パサート ヴァリアントが348万9900円(TSI Trendline)~480万9700円(TSI R-Line)。
新型パサートは、フォルクスワーゲンの新しいモジュラー戦略「MQB」に基づいて開発された。MQBは、基幹となる技術を共通化しながら各モデルに合わせた設計を行っていくもの。パサートには、7世代目ゴルフと共通のプラットフォームとパワートレインが採用されている。共通のプラットフォームを用いたMQBモデルとして全面的に再設計され、全長は先代モデルからわずか2mmの延伸ながらホイールベースは80mm拡大。室内長は33mm広くなり、快適な居住空間と広々としたラゲージスペースを確保した。ISO測定法による荷室容量はパサートが586L、パサート ヴァリアントが650~1780L。
パワートレインは、アルミのクランクケースの採用で軽量化を図ったMQB設計のダウンサイジングエンジンと7速DCTの組み合わせ。1.4L 直4 DOHCターボエンジンは従来モデルにくらべて最高出力は25psアップ、最大トルクは5.1kg-mアップしており、150ps/5000~6000rpm、25.5kg-m/1500~3500rpmを発生させる。一方で、環境性能も向上。軽負荷走行時に4気筒のうち2気筒を休止させるアクティブシリンダーマネジメント、アイドリングストップ機能、ブレーキエネルギー回生システムを組み合わせた「BlueMotionTechnology」を全車に採用し、JC08モード燃費20.4km/Lを実現している。
先進の安全技術も採用されている。衝突回避・被害軽減ブレーキと全車速追従機能と停止後の再発進機能を備えたACC、車線逸脱防止支援システムを連携させた渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」、後方死角検知機能、追突された場合に10km/h以下になるまで自動的にブレーキをかけて二次被害を軽減する「ポストコリジョンブレーキ」を全車標準装備。衝突回避・被害軽減ブレーキは、レーダーとカメラを併用して前方を監視し、30km/h未満の低速走行時には歩行者も検知することができる。また、事故の可能性を察知した場合にあらかじめシートベルトのテンションを高め、エアバッグの保護効果を高める「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」も全車に標準で装備。エアバッグには膝を保護するニーエアバッグを新たに追加し、合計9つとなっている。
パサートおよびパサート ヴァリアントの「Highline」と「R-Line」には、両モデルとしてはじめてパワーテールゲートを標準で搭載した。さらにHighlineには、キーを所持した人がリアバンパー下部のセンサーを反応させることでトランクリッドまたはテールゲートが自動的に開く「Easy Open」機能も搭載。両手が荷物などでふさがっている場合でもかんたんにトランクまたはテールゲートを開けることができる。誤作動防止のため、キーを所持する人が車両のリア周辺にいない場合はセンサーが反応しないようになっている。
「Highline」と「R-Line」には、そのほかにも、運転席にシートマッサージ機能を備えたフロント8ウェイパワーシート、電動パノラマスライディングルーフ、フルカラーマルチファンクションインジケーターなどさまざまな快適装備が標準で搭載される。
パサート ヴァリアントも同時にフルモデルチェンジされた。
プレゼンテーションを行ったフォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂社長。
機能性と高品質感が融合されたインパネのデザイン。
Highlineのフロントシートには、シートベンチレーション機能が付く。