車のニュース
更新日:2025.05.07 / 掲載日:2025.05.07
80’sポルシェ「911カレラ」を名匠・シンガーがオマージュ “964”を大胆に再構築

ポルシェ911のレストモッドを手掛ける、シンガー・ヴィークル・デザイン(Singer Vehicle Design)は、最新モデル「Porsche 911 Carrera Coupe Reimagined by Singer(ポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド・バイ・シンガー)」を発表した。
高性能スポーツドライビングを追求した「ポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド・バイ・シンガー」

シンガー・ヴィークル・デザインでは、ポルシェ911(タイプ964)のオーナーがシンガーに車両を送り、オーダーメイドのレストア・再構築するサービスを提供している。
今回のポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド・バイ・シンガーは、1980年代に登場した911 カレラのワイドボディ仕様にインスピレーションを得て製作されたモデル。公道とサーキットにおける高性能スポーツドライビングを追求したという。
エンジン、シャシー、ボディワーク……すべてに英国の一流技術を注入

英国のエンジンビルダーであるコスワース社のエンジニアリングとシンガーがレストア・開発した、420馬力を発揮する4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。可変バルブタイミングを採用し、低速域でのドライバビリティと高回転域でのパワーを最適化。DLSターボプログラムで培った知見を活かし、水冷式シリンダーヘッドと空冷式シリンダーを組み合わせる。
エンジンは8000rpm以上まで回転し、ドライバーがその回転域を自由に体験できるよう、最適化された6速マニュアルギアボックスも用意されており、後輪に動力が送られる。シフトレバーはシフト機構を露出させた、高さのあるシフトレバーも選択可能。さらに、新開発のチタン製エキゾーストシステムも搭載される。


シャシーは、レッドブル・テクノロジー・グループの高性能エンジニアリング部門であるレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズと協力し、レストアプロセスを通じてオリジナルの964シャシーの強度とねじり剛性を向上させた。
ボディワークは美観と機能性能を両立させるべく再設計。カーボンファイバーの使用により、質量の低減と剛性の向上を実現した。深いフロントスポイラーは車体前部の冷却とエアフローを最適化し、リアフェンダー前端のインテークはエンジンルームへ冷却風を送り込む。

インテリアは特注でパーソナライズが可能

シンガーのレストアおよびモディフィケーションサービスでは、特注のペイント、レザー、素材の仕上げなど、オーナーの好みに合わせてインテリアをパーソナライズすることが可能。軽量スポーツシートやトラックシートを選ぶことができ、高めのシフトレバー機構と相まって、最適なドライビングポジションを実現する。
なお、ポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド・バイ・シンガーは、100台限定の受注生産となる。
シンガー・ヴィークル・デザイン 公式HP:
https://singervehicledesign.com/ja/
コーンズ・モータース 公式HP:
https://www.cornesmotors.com/
【あわせて読みたい】