車のニュース
更新日:2018.11.01 / 掲載日:2015.04.19
【MINI】AR技術を活用したMINI Augmented Visionを発表

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
MINIが「上海モーターショー 2015」で、画期的なアイウェア型ディスプレイのプロトタイプを発表した。AR(Augmented Reality:オーグメンテッド・リアリティ/拡張現実)を応用した「MINI Augmented Vision(ミニ・オーグメンテッド・ヴィジョン)」で、さまざまなシーンで安全運転を支援する。
メガネ型のMINI Augmented Visionは、MINI車両の高度なネットワークのなかでさまざまなコンテンツを投影し、表示させることができるデバイス。シースルー技術を採用しており、周囲の車両や歩行者などアイウェア外の情報を遮断することなく、必用な情報をドライバーの視界に表示する。
「ヘッドアップ・ディスプレイ機能」では、車速や制限速度などをアイウェアに投影し、ステアリングホイール上方の一定の位置に見えるように表示。ナビゲーションの誘導のための矢印なども、視線の先の「路上」に重なるように表示する。「X線ビュー/透明車両パーツ」では、カメラで撮影した車両外側の情報をアイウェアに映し出すことで、ピラーやドアなどを透過したかのように通常では死角となる自車周囲の状況を把握することができる。
MINI Augmented Visionでは、ドライバーの視点と、ステアリングホイールやピラー、車線などクルマの内外のモノとの位置関係を厳密に計算して投影、表示を行うのが特徴。視線を動かすとグラス内に表示される情報も変わるため、混乱を招くこともない。また、アイウェアを通じてナビゲーションの目的地の設定などを車外で設定することもできる。
現実を拡張することで走行中の安全性と快適性を向上させる次世代デバイス、MINI Augmented Visionは、通信技術や半導体の設計開発を行うアメリカのクアルコム社との協力の下で開発された。デザインとカラーコンセプトは、BMWグループのデザインワークス社が手掛けている。