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更新日:2025.01.24 / 掲載日:2025.01.24
《2025ベストモデルガイド》ヤリスクロス
国産9ブランドの狙い目はコレだ!
今回の企画では新車購入を強力サポート! 国産各ブランドの強みや魅力を解説しつつ、狙い目モデルをピックアップ。さらに各車のおすすめグレードも紹介する。どのモデルのどのグレードが“買い”なのか、購入計画の参考にしていただければ幸いだ。
●文:横田 晃/渡辺陽一郎
TOYOTA ブランド解説
高効率経営と幅広いラインナップで一人勝ち状態だ
コンスタントに世界で年間1000万台のクルマを売る世界最大の自動車メーカー、トヨタは、日本経済の大黒柱といっても過言ではないだろう。ここ数年はコロナ禍や半導体不足、認証不正などの問題が続き、今なお受注停止状態のモデルもあるが、それでもなお、最新の2025年3月期第2四半期(4〜9月)決算では、前年同期並みとなる2兆4642億円もの営業利益を確保している。
それを可能としているのは、徹底的な原価低減や、生産技術を始めとするあらゆる現場のカイゼンを柱とした超効率的な経営と、世界中の客層にマッチする商品をフルラインナップする、緻密な商品計画&商品企画。「トヨタを選んでおけば間違いない」という盤石の信頼に加えて、近年は「これが欲しい」と指名される価値や個性を巧みに表現したモデルも増えた。得意のハイブリッドから水素エンジン、BEVにPHEVにFCEVまで、次世代車や次世代電池の研究も全方位で進めている。

TOYOTAの狙い目!>>>ヤリスクロス

実用的な居住空間でファミリーユースに応える
ヤリスクロスは、ヤリスと基本部分を共通化したコンパクトSUVだ。全長は4200㎜以下で、最小回転半径も5.3mに収まるから、混雑した街中でも運転しやすい。フロントマスクは鋭角的なデザインで外観をスポーティに仕上げた。パワーユニットは、直列3気筒1.5ℓのノーマルガソリンエンジンとハイブリッドで、後者の主力グレードはWLTCモード燃費が30㎞/ℓを上まわる。SUVでは価格が割安で、ハイブリッドの低燃費も魅力だ。経済性が優れ、2024年1〜11月の1か月平均登録台数は約5700台に達した。SUVでは販売1位になる。


BEST OF BEST《おすすめグレード》
ハイブリッドG(FF) ●価格:252万4000円
パワーユニットはハイブリッドを選ぶ。価格はノーマルガソリンエンジンよりも37万4000円高いが、購入時の税額は約9万円安く、レギュラーガソリン価格が170円/ℓなら8〜9万㎞で価格差を取り戻せる。グレードは実用装備を充実させて乗り心地が柔軟なGが良い。