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更新日:2018.11.14 / 掲載日:2014.11.27
【ジャガー】超音速自動車による世界最速記録挑戦をサポート

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ジャガーは、イギリスの「ブラッドハウンド・ワールド・ランド・スピード・レコード・チーム」とパートナーシップを締結し、チームの「世界最速記録樹立プロジェクト」をサポートすると発表した。2015年に地上最速記録の更新、2016年には時速1000マイル(1609km/h)到達を目指す。現在の世界記録は、1997年にイギリスの空軍パイロット、アンディ・グリーン氏が操縦したジェットエンジン搭載の超音速自動車「ストラトSSC(Super Sonic Car:スーパーソニックカー)」が記録した時速763.035マイル(約1227.7km/h)。
ジャガーは、世界記録挑戦を目指す超音速自動車「ブラッドハウンドSSC(Super Sonic Car:スーパーソニックカー)」に最高出力550psを発生させるジャガー製の5LV8スーパーチャージド・エンジンを提供するほか、ブラッドハウンドSSCのドライバーに起用されたアンディ・グリーン氏の意向を汲みながら電装系、油圧系、エンジン始動、制御システム、安全監視、ブレーキなどのシステムを精緻に制御できるようコクピット内部および周辺の設計にも携わっていく。また、2015年と2016年の記録挑戦時には、特別仕様のドクターカーも2台提供する予定だ。
この記録挑戦に先駆け、11月初旬には南アフリカ共和国北ケープ州にあるハクスキーンバン砂漠の比較的やわらかい路面で、AWD仕様の「FタイプRクーペ」を使用した重要な通信テストを実施した。ジェットエンジンとロケットエンジンを搭載するブラッドハウンドSSCと同じ無線装置をFタイプに装着し、同様の装置を備えたジェット機と相対して疾走しながら通信状況を確認。地上わずか50フィート(約15m)の高度を時速500マイル(約805km/h)で飛行する飛行機と、時速186マイル(約300km/h)のトップスピードで疾走するFタイプがすれちがう速度は、時速約700マイル(約1127km/h)にもなったが、地上クルーとブラッドハウンドSSCを駆るアンディ・グリーン氏とのあいだでは通信が成立。テストは成功を収めた。
なお、ブラックハウンドSSCは、通信試験からおよそ1年後にハクスキーンバン砂漠で初走行を予定している。