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更新日:2018.10.30 / 掲載日:2014.10.24
【ホンダ】ホンダの安全運転支援システム「センシング」を発表
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ホンダが新しい安全運転支援システム「ホンダ センシング」を発表した。グローバルスローガンとして「Safety for Everyone(すべての人に安全を)」を掲げ、クルマやオートバイの乗員だけでなく歩行者や自転車など道路を使うすべての人が安心して暮らせるような「事故に遭わない世界」の実現を目指す取り組みの一環で、日本国内では年内に発表が予定されている「レジェンド」から適用、順次拡大していく方針だ。
ホンダ センシングは、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーとフロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラで構成され安全支援システム。特性の異なる2種類のセンサーを組み合わせることで、自車の周囲の状況をより正確に把握することができるようになる。
性能を向上させたミリ波レーダーは、対象物体の位置や速度に加え、電波の反射率が低く検知が難しいとされてきた歩行者まで検知対象を拡した。また、単眼カメラは車両前方約60mまでの歩行者や対象物体を検知し、属性や大きさなどを識別することがきる。これらセンシングデバイスの大幅な精度向上により、これまでの運転支援システムに世界初となる「歩行者事故低減ステアリング」などの6種類の新機能を追加した。
多機能化に合わせてデータの処理能力も向上。周囲の状況に加えて、ドライバーの意思と車両の状態を総合的に認識し、ブレーキやステアリングなどを協調制御。通常走行時から緊急時のリスク回避まで、車速および車間の制御と車線維持支援制御の両方で運転を支援する。
■ホンダ センシグの主な機能
●衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)
ミリ波レーダーと単眼カメラで、前を走行するクルマ、対向車、歩行者を検知。前走車や歩行者と衝突する危険性がある場合に音と表示で知らせ、接近しすぎた場合は軽いブレーキをかけて体感的に警告、さらに接近した場合はブレーキを強くかけて回避操作を支援する。
また、対向車線にはみ出して対向車と衝突する恐れがある場合は、音と表示に加えステアリングの振動で警告し、回避操作を促す。回避行動が間に合わない場合は、ブレーキを作動させて衝突速度を低減、被害の軽減を図る。
●路外逸脱抑制機能
単眼カメラで走行車線を検知。クルマが車線をはずれそうな場合に、ステアリングの振動と表示で警告を行うと同時に車線内へ戻すようにステアリングを制御する。逸脱量が大きいと予測された場合は、ブレーキ制御により路外逸脱を抑制。
●歩行者事故低減ステアリング(世界初)
ミリ波レーダーと単眼カメラで路側帯の歩行者や白線などを検知。歩行者側に車線を逸脱して歩行者と接触すると予測された場合に、音と表示で警告を行いつつ、ステアリングを回避方向へ制御し、ドライバーに回避操作を促す。
●LKAS(車線維持支援システム)
65km/h以上で走行時に単眼カメラで走行車線を検知し、クルマが車線の中央を維持するように、高速道路でのステアリング操作を支援することで運転の負荷を軽減させる。また、制御中に車線を逸脱しそうになった場合は、ステアリング振動による警告も行う。
●渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール
ミリ波レーダーと単眼カメラで前を走行するクルマとの車間距離と速度差を検知。適切な車間距離を保つようにアクセルやブレーキの制御を行う。また、作動範囲を停止まで拡大し、高速道路で渋滞にはまったときなどの運転負荷を軽減。
●標識認識機能
単眼カメラで道路標識を検知。マルチインフォメーションディスプレイやヘッドアップディスプレイに表示することで標識への注意を喚起し、安全運転を支援する。
●誤発進抑制機能
停車中や極低速での走行中、近距離に前走車などがあるかどうかをミリ波レーダーが検知。急にアクセルペダルを踏み込んだ場合の急加速を抑制し、音と表示およびアクセルペダルの振動で危険を知らせる。
●先行車発進お知らせ機能
停車時、ミリ波レーダーが先行車両の発進を検知。先行車の発進を音と表示で知らせる。