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更新日:2023.03.14 / 掲載日:2023.03.14
2022年の盗難車被害 ランドクルーザーが2年連続ワースト 損保協会発表

日本損害保険協会は3月13日、24回目となる「自動車盗難事故実態調査結果」を発表した。
同調査は、損害保険会社21社を対象に2020年1月1日~2022年12月31日の期間で実施したもの。
車両本体盗難「ランドクルーザー」が2年連続ワースト

2022年の車両本体盗難の車名別盗難状況は、2年連続でランドクルーザー(450件)がワースト1となった。ランドクルーザーが車両本体盗難全体に占める割合は、2021年の13.6%から2022年は16.9%と増加傾向に。
ワースト2は、前年同様プリウス(282件)。2020年にワースト1、2021年、2022年にはワースト2となるなど、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いているとした。アルファード(184件)は、車両本体盗難全体に占める割合が増加傾向にあり、今回はワースト3となった。

2022年の車両本体盗難ワースト10車種合計1,453台のうち、レクサスブランドの被害は284台と約20%を占め、そのうちレクサスLXが156件と件数が最も多くなっている。
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金については、2021年が236.9万円、2022年は235.4万円とほぼ横ばい傾向となっている。

深夜から朝にかけて被害が多く発生

2022年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜~朝(22~9時)」が57.1%を占め、「深夜~朝(22~9時)」の割合は2021年と比較すると約2%増加。
窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があるとしている。
自動車盗難認知件数・盗難等防止対策について
警察庁「犯罪統計資料」によると、自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少し、2022年は年間5,734件となっている。
普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくするなど盗難等防止対策を呼び掛けている。
実態調査の実施概要
・調査期間 :2020年1月1日~2022年12月31日
・調査対象 :損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案 :全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれています。
・対象事案数:2022年・・・車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
2021年・・・車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件
2020年・・・車両本体盗難:2,964件、車上ねらい:1,254件