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更新日:2022.10.07 / 掲載日:2022.10.07
ホンダシビックが50周年! 歴代モデルずらりと勢揃い【ニュースキャッチアップ】

文●九島辰也 写真●ホンダ
(掲載されている内容はグー本誌 2022年10月発売号掲載の内容です)
1972年に産声を上げたホンダシビックが今年50周年を迎えた。最新モデルで11代目となるシビック。その魅力を、歴代の現車を前に確認してきた。
この50年間は、まさに日本車の歴史だ
思い出のモデルをじっと見入ってしまう!
ホンダシビックが誕生から50年を迎えた。ホンダはそれを記念し、ツインリンクもてぎにあるホンダコレクションホールで展示を行った。そして、我々自動車メディアに携わる者を招待。なんと初代モデルからの歴代モデルに触れられる機会をつくってくれた。新型タイプRのチラ見せなんかもあったりして……。
それはともかく、初代シビックといえばCVCCを思い浮かべる。75年から施行されるはずだったマスキー法に対応した唯一の直列式ガソリンエンジンだ。機構は燃料の濃い副燃焼室を設け、リーンバーン(希薄燃焼)させる主燃焼室の混合気に着火させるというもの。CVCCが何の略なのかは興味を持った人は調べてみてほしい。わざとわかりづらくし、何を開発しているのか煙に巻いていたという噂だ。
目の前に並んだ歴代モデルは圧巻。いい眺めだ。世代によって思い入れのあるモデルは異なるであろう。個人的には2代目、3代目に学生時代の思い出がなぞられた。シビックカントリーの話は尽きない。
また、こうして眺めるとボディタイプもいろいろある。ハッチバックにセダンにステーションワゴン。それぞれの時代背景を映している。9代目以降現行ではスポーティなイメージが強くなる。タイプRはその代名詞。速いシビックも悪くないネ。

[CLOSE UP]歴代モデル一気乗りで、思わずうれし涙

北ショートコースで行われた歴代モデルの試乗会。残念ながら初代のみヘソを曲げたので動かせなかったが、それ以外は快調に走った。それぞれに味はあるが、総じてパワステは軽く、そこそこロール角があって、小まわりが利くのが共通の印象。それとウインドウが大きく視界がいいのも特徴だろう。シビックという名前からそこを意識しているのかもしれない。3代目からハンドリングが軽快で、走りにスポーティさが加わるのがわかったのは発見。
【初代 シビック】この存在感と愛らしさ! すべてはここから始まった

1972年に誕生した初代は、コンパクトな2ドアハッチながら中は広い。積むのはCVCCエンジン。当時最先端のエコカーだ。




開発の裏側が聞けて、思わず質問もヒートアップ!


それぞれに個性がある日本車のなかの日本車!
2代目

「スーパーシビック」の愛称を持つ2代目は1979年誕生。後期はライトが変わる。


3代目

83年デビューの「ワンダーシビック」。ステーションワゴンをシャトルと呼ぶ。


4代目

先代を少し豪華にした「グランドシビック」。ボンネットが低いのが特徴だった。


5代目

スタイリングに抑揚をつけた「スポーツシビック」。セダンはシビック フェリオ。


6代目

95年リリースの6代目。通称「ミラクルシビック」は5代目より居住性を改善。


7代目

2000年からの7代目「スマートシビック」。5ドアハッチが復活したモデル。


8代目

2005年のシビックはアコードが上級へ移行したためポジションが上がる。


9代目

9代目は2011年。スポーティなクルマに仕上がり現行デザインにつながる。


10代目

2015年誕生の先代はスポーティかつエコで安全性も高いというのが特徴となる。


11代目

昨年リリースの現行型はホンダコネクトなどインターフェースの先進性が目立つ。

