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更新日:2022.07.04 / 掲載日:2022.07.04
JEEP GLADIATOR【グーワールド コラム/トピックス】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:ジープフリーコール TEL:0120-712-812
URL:https://www.jeep-japan.com
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年8月号の内容です)
大型ピックアップトラックが日本でカタログモデル化した理由
これはSUV界の新しいスーパーカーだ! 日本でめずらしいピックアップトラックは街中での注目度も高く、散歩中の子供たちが指を差して喜んでいる。そうそう、僕が子供のときも同じだった。ただ、昭和と令和で違うのが、憧れの対象となるのがスーパーカーではなく、SUVスタイルだというところ。とにかく、日本の路上におけるグラディエーターの存在感はスーパーだった。
それにしても、よくぞステランティス ジャパンは正規輸入に踏み切ってくれたものだ。なにせ全長5.6m、全幅1.93m、全高1.85mである。点検整備などのインフラ面を考えれば、割りのいいモデルではないからだ。しかし、よくよく考えれば、グラディエーターはそこまで非現実的なクルマではない。長さ以外はラングラーと近く、その長さも引っ越しや物流などでよく使われる2トンロングとほぼ同じ。心理的な障壁と駐車場問題さえクリアできれば、日本のインフラでも実際にはさほど苦労することはないだろう。
それにしても、わずかに許された試乗時間いっぱいに走らせたくなるくらいグラディエーターは魅力的なクルマだった。見切りはいいし、パワートレインのしつけもばっちり。ロングホイールベースのおかげで乗り心地はラングラーより良好だ。
今回、本格的なアメリカンBBQを徹夜で用意して報道陣を迎えてくれたステランティス上級副社長のビリー・ヘイズ氏。祖父の代から続く筋金入りのジープ使いである彼が教えてくれたのが、アメリカでピックアップトラックが愛される理由。彼らの価値観では、仲間やコミュニティのために貢献できることは最高の喜び。だからこそ、なんでも積めてどこへでも出かけられるピックアップトラックは、最高の相棒なのだという。
ジープはこのジャンルに古くから製品を投入してきたが、グラディエーターはラングラーをベースにしたことでライバルを大幅に上まわる悪路走破性を獲得。結果、25万台以上を販売するヒット作になった。日本でも当初100台限定の予定が450台以上のオーダーがありカタログモデル化が実現。売れ行きまでパワフルなのだ。

