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更新日:2022.07.07 / 掲載日:2022.07.04

BMW THE 8 X JEFF KOONS【グーワールド コラム/トピックス】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:BMWカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269437 
URL:https://www.bmw.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年8月号の内容です)

BMWが本物のアートカーを99台限定で販売

 クルマとアートは、人生を豊かにしてくれるという部分で非常に親和性が高い。輸入車ファンの方はご存じのとおり、BMWとアートの関係は深くて長く、1975年にアレクサンダー・カルダーが手掛けた3.0CSLからスタートしたアートカーというコラボレーションは、これまで19作品にも及ぶ。無粋を承知でいえば、もしもアンディ・ウォーホルが手掛けたM1アートカー(1979年)がオークションに出品されたとしたら、数十億円のプライスが付くだろう。
 そんなBMWのアートカーが売りに出された。しかも手掛けたのはジェフ・クーンズ。2010年に彼が手掛けたM3アートカーがル・マン24時間レースに出走したことも話題となった。ジェフ・クーンズは、複写、複製という手法を用いて、模倣によりコピーが大量生産される現代社会にオリジナリティを問い続けるシミュレーショニズム運動の担い手としても知られている。代表作である「セレブレーション」シリーズは、風船のように見えるステンレス像で表現される。ポップなのにハイクオリティで、どこにでもありそうなのにオリジナリティがあるという、彼が追い求めてきたシミュレーショニズムの真骨頂というべき作品群だ。今回のアートカー「THE 8 X JEFF KOONS」も、アートでありながら99台の限定車という形でリリースされる。
 そう、「THE 8 X JEFF KOONS」は手に入る本物のアートカーであることが画期的。アートカー量産の実現にあたってBMWとジェフ・クーンズは何度もやりとりを重ね、アートでありながらBMWの市販車と同じ品質をクリアするべく生産方法を模索。特別な塗装工程により表現されるエクステリアには200時間が費やされるという。限定車の証にインテリアにはレタリングと署名も施される。さらに、もしも破損させてしまった場合の修復方法など販売後のサポート体制も調えた。
 この限定車は、日本にも1台が割り当てられ、オークションの最高額入札者に納車される予定。落札価格の全額は、ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」へ寄付される。

JEFF KOONSとのコラボレーション

 ジェフ・クーンズ(1955年、ペンシルバニア州ヨーク生まれ、ニューヨーク在住)。動物型のバルーンをモチーフにした「セレブレーション」シリーズが有名。写真は、磁器メーカーのベルナルドと協働した磁器。

通俗的なテイストを超高品質でフィニッシュするというジェフ・クーンズが得意とする手法を用いている。外観の塗装には200時間もの工程がかかる。
アートカーのベースとなったのは、M850i xDriveグランクーペ。今年はMブランド誕生50周年のメモリアルイヤーで、エンブレムが特別な仕様となる。価格は1773万円。
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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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