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更新日:2022.06.02 / 掲載日:2022.05.26
マセラティ 新型スパイダー「MC20 チェロ」世界初公開

マセラティは現地時間の5月25日、スーパースポーツカー「MC20」のスパイダーモデル「MC20 チェロ」を世界初公開した。また、同日より日本国内のマセラティ正規ディーラーにてオーダー受付を開始、価格は33,850,000円(消費税込)を予定し、デリバリー開始は2023年初春の見込み。
格納式ガラスルーフ採用 スイッチ一つで透明/不透明の切り替えも可能






MC20 チェロはマセラティ・イノベーション・ラボで開発され、ヴィアーレ・チーロ・メノッティ工場で生産される100%メイド・イン・イタリーのスーパースポーツカー。マセラティ・コルセ(コルセはレーシングの意)を指す「MC」、マセラティブランドにとって新時代の幕開けとなった2020年を指す「20」、そしてイタリア語で「空」を指す「チェロ(Cielo)」を組み合わせた車種名で、クーペタイプの優位性をそのままに、広い空の下で運転する悦びや楽しさを追求するモデルであることが強調されている。
同モデルはMC20と同様のV6 ネットゥーノ・エンジンに加えて、格納式ガラスルーフを新たに搭載。このガラスルーフは、センタースクリーンのボタンに触れるだけで、一瞬にして透明から曇った状態へと変化するという、高分子分散型液晶(PDLC)技術を取り入れた最先端のエレクトロクロミック(スマートガラス)ウィンドウを採用した。さらに、ルーフは高い断熱性や12秒という開閉速度も兼ね備え、ルーフを閉じて窓を曇らせれば何かに包まれたような感覚、ルーフを透明にすれば光が溢れるような感覚、そしてルーフトップを格納すれば外の世界を全身で感じることができると謳う。
クーペモデルとの重量比はわずか+65kg 最先端のエアロダイナミクスに基づいた機能的なデザイン






同モデルは開発に当たり、「完璧」を目指した設計段階での緻密かつ正確無比な作業により、クーペモデルと比べて重量増加を+65kgに抑制。また、パワーウェイト比率の実現やカーボンファイバーシャシーによる徹底なねじれ剛性の確保など、きわめて高い水準での走行性能を追求。エクステリアデザインにおいても、風洞テストでルーフの開閉状態に関わらず全方向から検証された最先端のエアロダイナミクスに基づき、エレガントでありながらスポーティ、すべての要素が機能的な役割を持つものと自負する。その中において、真上に大きく跳ね上がるバタフライドアの採用がサプライズ感を演出している。
また、ローンチカラーはカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」で提供される新しい3層のメタリックカラー「アクアマリーナ」を採用。光との相互作用で色彩の変化を見せるというこの色は、レースシーンから着想を得たMC20のスポーティなDNAを彷彿とさせるパステルグレーをベースに、虹色のアクアマリン/マイカにより鮮やかな色合いを見せ、独自の存在感を放つ。
機能性/快適性に富んだ装備も備わる

同モデルには、快適なドライブを支援するアクティブ・セーフティシステムも搭載。2022年型MC20に装備されたパーキングセンサー、リアビューカメラ、ブラインドスポットモニタリングに加え、自動緊急ブレーキ、道路標識情報、新型の360度カメラも備わる。
さらにサウンド面では、「ハイ・プレミアム ソナス・ファベール(Sonus Faber)」オーディオシステムをオプションで用意。同システムはMC20に搭載されたものをスパイダー車内固有の音響・配置ニーズに合わせて最適化し、ソナス・ファベールのオーディオシステムの特徴ともいえる「ナチュラルサウンド」を実現する12個のスピーカーを配置したものだという。
このほか、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)マルチメディア・システム、マセラティ・コネクトといった先進機能やインフォテインメント機能も利用可能としている。