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更新日:2022.05.11 / 掲載日:2022.05.11
新型「レンジローバースポーツ」初公開 2024年BEV導入予定

ランドローバーは現地時間の5月10日、ラグジュアリー・パフォーマンスSUVの新型「レンジローバースポーツ」を世界初公開した。日本市場における受注開始日および機種体系等は後日発表予定。
待望の第3世代登場 ダムの放水路を駆け上るスペシャルムービー披露




レンジローバースポーツは、今回のモデルで第3世代目を迎えるラグジュアリー・パフォーマンスSUV。新型モデル発表などの際に、大自然や巨大な施設を相手に走破するというスペシャルチャレンジを繰り広げてきた同モデルだが、今回はアイスランドにある浸水したダムの放水路を駆け上るという世界初のチャレンジの様子を披露、過酷な環境下をもろともせず駆け抜ける走破能力の高さを見せつけた。
そのチャレンジが示すように、同モデルはランドローバー史上、最も先進的なシャシーテクノロジーを採用し、人目を惹く存在感と感的なドライビングレスポンスを兼ね備えた、先進技術と走破性に長けた最も魅力的なモデルに仕上げられたという。
PHEVモデルは3.0L 直列6気筒エンジン+電気モーター 2024年にはBEVモデルも登場予定


同モデルには、あらゆるパワートレインに対応するというランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用。パワートレインには3.0リッター直列6気筒ガソリン・エンジンと電動モーターを組み合わせたPHEVをラインアップし、モーターでの航続距離は最大113km、CO2排出量は18g/kmに抑えられた。
このほか、0-100km/h加速はわずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)というハイパフォーマンスを誇る4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリン・エンジン(530PS)、パワフルで高効率なマイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)を採用した3.0リッター直列6気筒INGENIMUMディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンも選択可能としている。
さらに、2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)もラインアップに追加予定だという。
高い走破能力を実現する先進装備

同モデルはMLA-Flexボディアーキテクチャーならではの強度をベースに、包括的なダイナミックツールキットが組み合わされ、高い走破能力を実現。新しいストーマーハンドリングパックは、最もダイナミックで俊敏なハンドリングのためのシャシー技術の究極の組み合わせで、ダイナミックレスポンプロ、オールホイールステアリング、トルクベクタリングバイブレーキング付き電子制御アクティブディファレンシャル、コンフィギュアラブルプログラムが含まれる。
ダイナミックレスポンスプロは、48V駆動の電子制御アクティブロールコントロールシステムで各アクスルに最大1,400Nmのトルクを加えることができ、高次元でのボディコントロールや、安定したコーナリングを実現。低速域では圧倒的な俊敏性と操縦性、高速域では優れた安定性を提供するオールホイールステアリングも採用した。
また、ダイナミックエアサスペンションにはスイッチャブルボリュームエアスプリングを初採用し、全モデルに標準装備。同システムはエアバッグ内の圧力を変化させることでサスペンションの帯域幅を広げ、車両に求められるダイナミックなハンドリングと快適性の両立に寄与するという。
そのほか、最新のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)を採用したことで、オールテレイン機能や最新とテクノロジーを統合してダイナミックな走行性能を確保、舗装された道路だけでなく、そこから外れてしまっても高いパフォーマンスを維持する。
さらに初採用のアダプティブオフロードクルーズコントロールは、路面の状態に応じて安定走行を維持する機能で、難易度の高いトリッキーな地形の走破をサポート。状況に応じて4つの設定から選択でき、システムが自動的に速度を調整、ドライバーは操縦に集中できる。
モダンなデザイン+快適性と利便性高めるシステム搭載



同モデルのエクステリアデザインは、張りのあるサーフェイスやダイナミックなスタンス、筋肉質なプロポーションによって高い走行性能を持つ車両であることを表現。モダンなアプローチを全面的に取り入れつつ、非の打ち所がないスポーティさと確固たるキャラクターを示しているという。また、インテリアにも走る楽しさを表現するというデザイン思想を踏襲、運転席のコマンド・ドライビング・ポジション(CDP)には利便性の高い最新機能やドライバー支援システム、最高級の素材が組み合わせられている。
室内環境の快適性を高める装備では、先進の空気清浄システムプロが乗員の健康と集中力の保持に寄与。また、オプションで選択可能なMERIDIANシグネチャーサウンドシステムは、ヘッドレストスピーカー4個を含む最大29個のスピーカーにより、メインキャビンの乗員4名に対するパーソナルなサウンドゾーンを創出。キャビンに侵入する外部音を低減する第3世代アクティブノイズキャンセレーションと組み合わせて、洗練された室内空間を実現する。
また、Software-Over-The-Air(SOTA)を含むシームレスなコネクテッド技術の採用により、車載テクノロジーやサービスは常に最新の状態を維持可能。インフォテインメントシステムは「Pivi Pro」を装備、ダッシュボード中央に配したハプティック(触覚)フィードバック機能付きの高解像度13.1インチフローティング式タッチスクリーンにより、車両の各種設定やナビゲーション、メディアなど様々なサービスを利用できる。
スペシャルムービー&スタントドライバーのコメント
放水路走破にチャレンジしたジェシカ・ホーキンス氏のコメント
「谷側から見る放水路の水の勢いはものすごく、手に汗握るほどの迫力でした。もしもの場合は斜面の下に90mの落差が待っているとわかっていながらの走行は、これまで成し遂げたことのない最もチャレンジングなドライブとなりました。急勾配と急流をものともせず、新型『RANGE ROVER SPORT』はいとも簡単に走破したのです。そのトラクション、安定感、そしてコマンドポジションからの圧倒的な視界は、私に大きな自信を与えてくれました。とても楽しいチャレンジでした」