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更新日:2022.05.09 / 掲載日:2022.05.09
ランボルギーニ 新型「ウラカンGT3 EVO2」発表
ランボルギーニのレーシング部門を担うランボルギーニ・スクアドラコルセは現地時間の5月3日、サーキット用モデルの新型「ウラカンGT3 EVO2」を発表した。
640HP発揮のV10エンジン搭載 空力性能を進化
同モデルは、ロードモデルの「ウラカンSTO」をベースに設計・開発し、640馬力を発揮するV10エンジンを搭載する。FIAが定める最新の技術規則に準拠しており、前モデルの「ウラカンGT3 EVO」と比較して、空力ソリューションと吸気システムを刷新したのが特徴。六角形のエアスクープとリアフィンはウラカンSTOから派生したもので、より効率的なインテークシステムとカーバランスの向上に寄与。エアスクープはシュノーケルに接続され、気流を最適にエンジンに直接流すことで、ドライバーの要求に対する応答性を高めているという。
また、フルカーボンファイバーのボディは、スプリッター、ディフューザー、アンダーボディを刷新し、空力効率を向上。リアウィングは支柱にアルミニウム合金製の素材を使用し、前モデルと比べてより精度の高いウィング調整を可能にしている。
ブレーキシステムも刷新 耐久レース/スプリントの両方でパフォーマンス最適化
同モデルではブレーキシステムについても、キャリパーとパッドを刷新し、耐久レースとスプリントレースの両方でパフォーマンスを最適化。専用のトラクションコントロール(TCS)およびアンチロックブレーキシステム(ABS)と組み合わせ、低グリップの状況でも車両をコントロールできるように開発されているという。タイヤは、ピレリのPZeroタイヤを装着した。
同社のモータースポーツ部門責任者であるジョルジオ・サンナ氏は、「新型ウラカンSTO EVO2は、単に現行車を進化させただけではありません。同社とモータースポーツ部門の技術移転を強化する新たなプロジェクトのカギとなるモデルで、6シーズンで40以上の国際タイトルを獲得したウラカンGT3と同等以上の成功を収めるとともに、2015年以降目標に掲げるレースカー500台販売達成に貢献するという2つの課題に引き続き挑んでいきます」と語っている。
同モデルの納車は2022年後半を予定。従来のウラカンGT3 EVOをアップグレード対応も行う。また、同モデルのサーキットデビューは、2023年のデイトナ24時間レースを予定しているという。
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