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更新日:2022.04.28 / 掲載日:2022.04.27
新車購入必勝ガイド×10【7】カローラツーリング
いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。
●解説:渡辺陽一郎
TOYOTA カローラツーリング

かゆいところに手が届く
実用ワゴンの代表モデル
乗用車には複数のカテゴリーがあるが、その中で最も衰退したのがワゴン(ステーションワゴン)だ。日本ではミニバン、海外ではSUVに需要を奪われ、日本車は5車種しかない。ただしワゴンの魅力は健在で、セダンと同様に低重心で安定性が優れ、荷室も使いやすい。従って日常的に高速走行の機会が多い欧州車には、今でもワゴンが多く用意される。
そのワゴンの中で、最も買い得な車種がカローラツーリングだ。現行型は3ナンバー車だが、全幅は1745㎜に収まり、ワゴンの中では今でもコンパクトな部類に入る。最小回転半径も売れ筋グレードが5.3mだから運転しやすい。後席は少々狭いが、走行性能と乗り心地は、コンパクトなワゴンとしては満足できる。
価格も割安で、中級グレードのSは、ノーマルエンジンが221万6500円、ハイブリッドは265万1000円だ。ノーマルエンジンのSは、カローラクロスの同グレードよりも約18万円安い。
設計が比較的新しいワゴンとして、レヴォーグもあるが、売れ筋はアイサイトX搭載車だから価格帯は350〜400万円が中心になる。性能は申し分ないが、高価すぎる印象が否めない。その点でカローラツーリングは、バランスが良く、オススメしやすい。
【モデルプロフィール】

カローラセダンをベースに開発されたワゴンで、全長は4500㎜以下に収まる。直列4気筒1.8ℓのNAエンジンとハイブリッドを搭載する。2021年は1か月平均で約3400台が登録され、ワゴンとしては最多販売車種になった。






【試乗インプレ】

ハイブリッドに比べると直列4気筒1.8ℓのNAエンジンは、少し格落ちの感もあるが、実用回転域の駆動力が高く、街中から高速道路まで扱いやすい。操舵に対する反応も自然で、後輪の接地性が優れ、走行安定性も満足できる。ガソリン、ハイブリッドともに走りの個性は乏しいが、幅広いユーザーの運転しやすさを重視した、カローラの特徴をよく受け継いでいる。
主要諸元(ハイブリッドW×B 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4495×1745×1460 ●ホイールベース(㎜):2640 ●車両重量(㎏):1390 ●パワーユニット:1797㏄直4DOHC(98PS/14.5㎏・m)+モーター(53kW/163Nm) ●WLTCモード燃料消費率 (総合モード):25.6㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:215/45R17
【オススメグレード】S 2WD
他のトヨタ系新世代モデルと比べると、ハイブリッドとNAエンジンの価格差が少々開いている印象。売れ筋グレードのSで比べると、その差は43万4500円。価格差が大きいので、コスパも意識するならNAエンジンのSを選ぶのがベターだ。ディスプレイオーディオ、LEDヘッドランプ、アルミホイールなどを標準装着して割安感も十分だ。