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更新日:2022.04.22 / 掲載日:2022.04.22

新車購入必勝ガイド×10【2】ノア/ヴォクシー

いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。

●解説:渡辺陽一郎

TOYOTA ノア/ヴォクシー

●価格帯:267万〜389万円(ノア) ●価格帯:309万〜396万円(ヴォクシー)

泣き所だった運転支援機能は
トヨタ車のトップ級に大躍進

 先代ノア&ヴォクシーは基本設計が古く、進化させるにはすべてを造り変える必要があった。しかし、そのためには膨大な開発費用が必要で、当たり前のことだが、失敗も許されない。
 そこで現行型は、すべての機能を徹底的に改善した。シートの座り心地が向上して、3列目は片手で畳めて広い荷室に変更できる。乗降性を向上させるユニバーサルステップは、3万3000円の低価格で用意され、車両などが接近すると、開き掛けている電動スライドドアを停止させる安全装備も採用した。渋滞時にはステアリングホイールから手を離しても運転支援機能が続いたり、スマートフォンを使って車庫入れを車外から遠隔操作することも可能だ。先進的な安全装備と運転支援機能は、トヨタ車の中で最も進んでいるといっていいだろう。
 これらの装備をオプションなどで装着すると、価格が高まる面もあるが、機能とのバランスでは割安だ。例えば車庫入れを遠隔操作できる機能は、後退時に作動する衝突被害軽減ブレーキなど、複数の装備とセットにして13万円少々に抑えた。燃費も大幅に向上しており、ハイブリッドの場合、先代型から現行型に乗り替えると、燃料代を17%節約できる。購入後の維持費も安いのだ。

【モデルプロフィール】

ノアは姉妹車のヴォクシーと併せて、ミニバンの人気もの。現行型は2022年1月に発売された、エンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォーム、安全装備、運転支援機能などをすべて刷新し大幅に進化。この先のミニバン選びの基準車になるのは確実だ。

【試乗インプレ】

2ℓNAエンジンはハリアーと同じタイプに刷新され、ハイブリッドは新たに第5世代へ進化した。そのために実用回転域の駆動力、静粛性、燃費のすべてが向上したといってもいい。操舵に対する車両の反応も正確になり、ミニバンとしては走りが上質に感じられることも大きな美点だ。

主要諸元(S-G 8名乗り2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4695×1730×1895 ●ホイールベース(㎜):2850 ●車両重量(㎏):1600 ●パワーユニット:1986㏄直4気筒DOHC(170PS/20.6㎏・m) ●トランスミッション:ダイレクトシフトCVT(10速シーケンシャルシフトマチック) ●WLTCモード総合燃費:15.0㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:205/60R16

【オススメグレード】ハイブリッド S-G 2WD

ボディはS-GもしくはS-Zのエアロ車が買い得。標準仕様との価格差は7〜8万円。売却時の金額が高いメリットもある。パワーユニットはハイブリッドを推す。NAエンジンとの価格差を35万円に抑え、購入時の税額も約13万円安いから実質差額は22万円。6万㎞を走ると燃料代の節約で実質差額を取り戻せる。グレードはS-Gが割安だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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