車種別・最新情報
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.03
欧州日産 新型「ジュークハイブリッド」発表 最大40%燃費低減
日産の欧州法人は現地時間の2月28日、コンパクトクロスオーバーの「ジューク」に新開発のハイブリッドパワートレインを搭載した新型「ジュークハイブリッド」を発表した。同モデルは今夏にも欧州で発売される予定。
日産/ルノーのアライアンスにより誕生した新ハイブリッドパワートレイン
同モデルに採用となるハイブリッドパワートレインは、日産とルノーのアライアンスにより誕生したもの。欧州日産では「従来の内燃機関にモーター機能を持たせるのではなく、真のマルチモーダルハイブリッドパワートレインを搭載し、ユーザーにメリットを提供する」としている。
内燃機関は日産がハイブリッド用に開発したもので、最高出力69kW(94hp)、最大トルク148Nmを発揮。また、電気モーターは日産製の主電動機(36kW[49hp]、205Nm)に、ルノー製の15kW高圧スターター/ジェネレーター、インバーター、1.2kWh水冷バッテリー、ギアボックスを組み合わせる。
同パワートレインは現行のガソリンエンジンに比べて出力を25%向上、燃費は市街地走行で最大40%、複合燃料で最大20%低減という性能を実現した。
発進は100%電気 EVモードでの走行は最高55km/hに
同モデルは、発信を100%電気で行う。2つのEVモーターを併用してギアを同期させることで、スムーズでつながりのある、レスポンスのよい加速を実現させるという。また、EVモードでの走行は最高55km/hまで達することができ、ドライバーは力強く、安定したEV走行を楽しめるとしている。
ギアボックスは高度なアルゴリズムで制御され、シフトポイント、バッテリーの回生、および高度な直並列アーキテクチャを管理。パワートレインは、加速とパワーの要求に応じて、異なるハイブリッドタイプ(シリーズ、パラレル、シリーズ-パラレル)を、ドライバーの入力なしにシームレスに切り替え可能としている。
また、3つのモードから成るドライブモードセレクターを備え、走行時の環境やバッテリーの充電効率を変更させたい時などに応じて、エコ/ノーマル/スポーツから選択可能。そのほか、「リーフ」にも採用されているe-Pedalを搭載予定としている。
ハイブリッド車の特性生かすデザイン
ジュークハイブリッドの外装は、ベースモデルが持つスポーティなクーペライクのスタイルを踏襲しつつ、ハイブリッド用に細かな変更が加えられている。
フロントドアとテールゲートにはハイブリッドバッジを装着。グリルにはブラックグロスを採用し、他の電動化モデルと同様のデザインモチーフとしている。
また、冷却性能向上を図るため、グリルの開口部を小さくし、メッシュ状に変更。さらに、バンパー下のボディワークにも改良を加え、ハイブリッド専用のラジエーターグリルシャッターを追加、空気の流れの改善と空気抵抗の低減を図った。リアスポイラーの形状も変更されている。
ホイールは、ツートンカラーの新型17インチアロイホイールを採用。オプションで、アリアの系譜を汲む19インチエアロホイールも用意されている。
そのほか、トランクスペースは354リットルとし、後席を畳んだ状態でのトランクスペースは1237リットルに。後席のニールームは553mmを確保している。
関連記事:欧州日産 ジュークの特別仕様車発表 「ザ・バットマン」とコラボ