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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.02
新型ノア/ヴォクシー徹底チェック【3】最終結論/おすすめグレード
最強ミニバン誕生か!
ノアは標準仕様とエアロ仕様を設定
ヴォクシーはエアロ仕様のみ
●文:川島茂夫
新型ノア&ヴォクシー最終結論
装備の強化と価格競争力を
高い次元で両立している
実用車というと現実的でコスパを優先したモデルと思われそうだが、新型ノア&ヴォクシーにはそんな言葉とは別の視点があることを実感できる。
先進機能でも利便装備でも、さらに走行性能でも、従来型にはなかった高機能を比較的安価に提供している。実情からすればクルマとしての”格”は相当向上しているのだが、少しも偉ぶった感じがない。どうすれば便利になるか、安心を高めるにはどうしたらいいか、顧客に納得して貰える価格に収めるにはどうしたらいいか。そんな現実的な考え方が隅々に染み込んでいるような感じだ。
実際、ここまで高機能を注いでしまうと、上乗せ分だけ価格は高くなってしまう。新型の上級グレードに装備を満載すると、ミニバンのトップブランドであるアルファード&ヴェルファイアとも競合関係が成り立つほどだ。ミドルミニバンとしてそこまでのお金を払っても満足できるかということになるのだが、新型は上のカテゴリーでも戦っていけるように思える。全部入りを求めるユーザーにとっても、ミニバンらしい実用性を重視するユーザーにとっても、最適な選択が可能といえる。
先進機能やユニバーサルデザインがもたらす楽しい生活。そんな生活感が新型ノア&ヴォクシーの魅力であり、従来型から乗り換えるユーザーが最も進化を実感できる部分に思える。次世代を見据えた先取り機能や利便性は、長くクルマを乗り続けるための大きなメリット。使って元を取る期間を長く取れるだけの、多くのアドバンテージを備えている。






ズバリ! このグレードがオススメ!
ハイブリッド車は性能もコスパも優秀
グレードはG系から上が基本
グレード選びにおいて、まず最初に検討すべきはハイブリッド車とガソリン車の選び分け。同等装備で比較すると価格差は約38万円。おのおののWLTC総合モード燃費を計算すると、価格差を回収するには約9万㎞走る必要がある。ゴー&ストップが多い都市部のユーザーでも経済的なメリットは少ないが、動力性能の違いを考えると、ハイブリッド車を選ぶメリットは大きい。
次は駆動方式。普通に乗る分にはFF車で十分だが、雪路走行が多いユーザーなら4WD車、できればハイブリッド車の4WD車がいい。FF/4WDの価格差はガソリン車だと19.8万円、ハイブリッド車では22万円。価格差をかなり抑えた設定だけに、動力性能が優れるハイブリッドの4WD車を選んでもいい。
2列目シートは3人がけのベンチシートが標準的な選択だが、8名乗車が必須でなければキャプテンシートをオススメしたい。ウォークスルーによる3列目へのアクセスとキャビンのプレミアム感が向上する。
そして最後に検討すべきはグレード選び。X系はOP設定が見劣りするので、中間設定のG系からを基本と考えたい。ノアか?ヴォクシーか?については、デザインを除けば装備機能に違いはない。好みで選んでOKだ。
【オススメグレード】Z(ノア)


グレード別 主要装備比較
