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更新日:2021.12.23 / 掲載日:2021.10.27
シボレー 新型「コルベット Z06」発表

ゼネラル・モーターズ(GM)は現地時間の10月26日、シボレーブランドよりハイパフォーマンスモデルの新型「コルベット Z06」を発表した。
同モデルは、2019年発売の「コルベット・スティングレー」に続く量産型ミッドエンジンモデルとして登場、新型5.5L LT6 DOHC V8エンジンを搭載する。生産は2022年夏開始を予定。
妥協のない走行性能とワールドクラスのパフォーマンスを実現
新型「コルベット Z06」は、よりワイドに造形された新デザインのフロントおよびリアフェイス、そして贅沢に装備されたインテリアを持つ。シボレーのスティーブ・ヒル副社長は「コルベットは、常に目の肥えたお客様をシボレーファミリーに招き入れてきました。この新しいZ06は、より高いレベルのクラフトマンシップ、パーソナライゼーション、パフォーマンスを実現するために設計されています」と胸を張る。
また、心臓部は新型の5.5L LT6 DOHC V8エンジンを搭載し、8,600rpmで最高出力670ps、最大トルクは6,300rpmで623Nmを発揮。新開発のフラットプレーン型クランクシャフトの採用により、軽量化と高回転域までの回転を可能にした。GMのマーク・ロイス社長は「新型コルベットZ06は、アメリカのスーパーカーを定義するものです。ミッドエンジンのコルベットで導入された特徴的なデザインと画期的なダイナミクスをベースに、洗練されていながらも妥協のないサーキット走行性能とワールドクラスのパフォーマンスを実現しています」とコメントしている。
コルベット・レーシングの技術を注入

新型「Z06」は、2019年発売の「コルベット・スティングレー」をベースに、2020年のスポーツカー・チャンピオンシップシリーズで輝かしい成績を残した「C8.R」で得た技術を取り入れている。スティングレーよりもスタンスを3.6インチ広げることで、幅広のリアタイヤを装着可能とするとともに、サイドエアベントからの空気の流れも適正化した。また、新デザインとなったフロントマスクも、冷却性能を最大限引き出すために設計されたものだ。さらに、8速デュアルクラッチトランスミッションの最終駆動比を5.56に設定し、加速性能を向上させている。
パフォーマンスのためのデザイン
フロントマスク フロントタイヤ リアフェイス エキゾーストパイプ
新型「Z06」のエクステリアは、空力、ハンドリング、冷却などの目的に応じてデザインされた。ワイドフェンダーは、大型で幅広のホイールとタイヤに対応し、グリップ力の向上に寄与。フロントマスクの大型ベントはエンジン、ブレーキ、トランスアクスルにより多くの冷却空気を供給し、サーキット走行能力を向上させている。
また、大型のフロントスプリッターとユニークな形状のリアスポイラーを装備しており、これらがダウンフォースを大幅に増大させる効果をもたらす。
ワイド化されたホイール&タイヤは、フロントが275/30ZR20タイヤと20×10インチ(50.8×25.4cm)のフロントホイールを組み合わせ、リアは345/25ZR21タイヤと21×13インチ(53.3×33cm)のリアホイールの組み合わせとした。
クラフトマンシップ際立つコックピット オーダーメイドでこだわりの追求も実現
ドライバーにフォーカスしたコックピットでは、高級素材をふんだんに取り入れ、スティングレーで導入したラグジュアリーなルック&フィールをさらに高めている。さらに、カーボンファイバーを使用したトリムを用意し、軽量でサーキット走行に適した車であることを表現した。そのほか、カーボンファイバー製ステアリングホイール、シフトパドルなども用意。さらに、アドレナリン・レッドのフルトリム・インテリアを含む、手巻きのレザー・インテリア・オプションも用意された。
また、オーナーのこだわりを追求できるホイール、カラー、トリムのオプションも選択可能に。具体的には、12色のエクステリアカラー、標準の鍛造アルミホイールとカーボンファイバーホイールの5種類の仕上げを含んだ7種類のホイールパッケージ、数千通りの組み合わせを可能とした7色のインテリアカラー、3種類のシートと6種類のシートベルト、2種類のインテリアカーボンファイバートリムパッケージおよびステルスアルミニウムトリムオプション、6種類のブレーキキャリパーカラーが用意される。ハンドルについては、左右2種類から選択可能。
