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更新日:2021.12.24 / 掲載日:2021.10.06
ブガッティ 新型「チェントディエチ」をイタリアのイベントで公開

ブガッティは10月2~3日にイタリアで開かれた「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2021」にて、現在開発中の新型ハイパースポーツカー「チェントディエチ」のプロトモデルを出展した。「チェントディエチ」は、2019年に発表された10台生産限定モデルで、800万ユーロ(約10億4000万円)という破格の車両価格ながら発表後わずか数時間で完売したという事でも話題になった。
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“イタリアで最も美しい”と称される一大リゾート「ヴィラデステ」が舞台のコンクールイベント
「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2021」は、イタリア・コモ湖畔に位置する庭園およびホテルを舞台に毎年開かれているコンクールイベントで、“世界で最も格式の高いコンクールイベント”ともうたわれる。今年5月に開催が予定されていたが、世界的なパンデミックの影響を考慮し、開催延期となっていた。
そんな不測の事態を乗り越えて開かれた同イベントには、市販車、プロトタイプを問わず、最高級の自動車やモーターサイクルが集まった。チェントディエチは、その中の「コンセプトカー&プロトタイプ」のカテゴリーでの登場となった。
新型「チェントディエチ」は2019年、米カリフォルニア州で開催された「モントレー・カー・ウィーク」にて、ブガッティの創業110周年を記念して発表された。同ブランドの伝説的モデルである「EB110」にインスパイアされ、1,600PSを発揮する8.0リッターW16エンジンを搭載するハイパースポーツカーとしてセンセーショナルな登場を遂げた。現在開発が進行中で、来年には購入者へデリバリー予定であるとしている。今回のイベントでは展示のほか、3日に行われたプレゼンテーション・パレードにも参加、多くの来場者の視線を釘付けにした。
伝説的モデル「EB110」も登場 イベントに花を添える
また、イベントには歴史的なスーパーカー「EB110 スーパースポーツ」も登場した。こちらはブガッティの創業者であるエットーレ・ブガッティの生誕110年を記念して1991年に誕生したモデルで、今年で30周年を迎えた。カーボンファイバー製のシャシーに、5バルブの3.5リッター12気筒エンジンと4連式ターボチャージャーを搭載するなど、画期的なエンジニアリングパッケージを採用。さらに、このモデルに採用された全輪駆動システムは、現在のブガッティの市販モデルの礎になったものであるという。今回のイベントには、ブガッティを再興した実業家、ロマーノ・アルティオーリが所有していたというモデルが、「The Next Generation」クラスに出展された。
今回の参加についてブガッティのStephan Winkelmann社長は「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステは、自動車を取り巻くシーズンを彩る宝石のような存在。このイベントが昨年中止となったことは残念だったが、今回ヴィラデステという素晴らしい場所に戻り、多くの方々へチェントディエチを披露できたことを大変嬉しく思います。また、ロマーノ・アルティオーリ自身がかつて所有していたブガッティEB110スーパースポーツの登場は、来場者たちにエキサイティングな興奮をもたらすことができたと思います」と語った。