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更新日:2021.09.06 / 掲載日:2021.09.06
メルセデス・ベンツ 新型「EQE」欧州で世界初公開 「Eクラスセダン」相当のEVセダン

メルセデス・ベンツ EQE
メルセデス・ベンツは現地時間の9月5日、新型EVセダンの「EQE」を世界初公開した。
EQEは同社のEVブランド「メルセデス-EQ」の新型車で、同ブランドの「Eクラスセダン」に相当。
今月ドイツ・ミュンヘンで開催の「IAA モビリティ 2021」出展に先駆けての公開となった。
ビジネスアバンギャルドと先進のラグジュアリーを示すエクステリア
EQEは、プレミアムクラス・エレクトリック・アーキテクチャー(EVA2)を採用したモデルで、スポーティな「パーパスデザイン」を取り入れ、同ブランドがデザイン・フィロソフィーに掲げる“sensual purity”(=官能的な純粋さ)を、モデリングされた表面や低減されたジョイント、シームレスなトランジション(継ぎ目のないデザイン)に表現。
先進性のあるヘッドライトと深みのあるブラックのラジエターグリル(ブラックパネル)はメルセデス-EQシリーズとしてのアイデンティティを示すだけでなく、アスレチックな個性も強調する。 全体的としてはオーバーハングとフロントエンドを短くし、リアはシャープなリアスポイラーでダイナミックなアクセントを与えた。
また、ボディの外縁に沿って配置された19~21インチのホイールと、筋肉質なショルダーセクションがアスレチックなキャラクターを強調する。
ホイールベースは3120mmで、室内長はEクラスセダンに比べて+80mmとしており、ゆとりのある居住空間を実現。
トランク容量は430Lとなっている。
デジタル化を強調するワイドなMBUXハイパースクリーン

MBUXハイパースクリーン
インテリアデザインや装備はEQSをベースとし、デジタル化とアバンギャルドなデザインを併せ持ったものとなった。
オプションとして設定されるMBUXハイパースクリーンは、左右のAピラーへほぼ一直線に伸びる大型の曲面スクリーンユニット。
複数のディスプレイがシームレスに融合し、幅141cmを超えるワイドな形状で、先進的なビジュアルを強調。
エレクトリック・インテリジェンスを搭載したナビゲーションシステムや、音声アシスタントシステム“Hey Mercedes”など、多彩な機能が利用可能となっている。
さらに、OTA(Over-the-Air)機能も搭載しており、自動アップデートによって常に最新の機能を利用できるのも特徴だ。
また、助手席側の12.3インチ有機ELディスプレイには、助手席専用の表示・操作エリアを設け、独立した操作で映像コンテンツなどを楽しむことができる。
センターコンソールのフロントセクションはインストルメントパネルと一体化し、独自性の高いインテリアを形成、レザーの表面に細かなステッチをあしらい、大型のリアル・ウッド・ブラインドと相まって、モダンで豪華な印象を強調するとともに、実用的な収納スペースとしての機能も兼ね備える。
このほか、オートコンフォートドア(フロント)、リアアクスルステアリングなどがオプションとして用意された。
最長660kmの航続距離

バッテリー容量は約90kWh、WLTPモードによる航続距離は最大660kmを実現。
市場投入時には2つのモデルバリエーションが用意され、215kWの「EQE 350」と最高出力500kW前後のパフォーマンスモデルも計画されている。