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更新日:2021.07.07 / 掲載日:2021.07.05

フォルクスワーゲン「新型ティグアン&新型パサート」試乗記

 ここでは新型ゴルフに先立ってリリースされた、VWの最新2モデル、新型ティグアンと新型パサートの公道試乗レポートをお届けしよう。

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新型ティグアン

  • 150PS/25.5kg・mを発揮する1.5L直4ターボ。気筒休止システムACTを採用する。

  • フル液晶メーターとタッチ式エアコン操作パネルなどを装備。先進感も十分だ。

Rラインには専用ファブリック&マイクロフリースシートのほか専用レザーシートも設定される。

●発表&発売:2021年5月12日
●価格:407万9000~684万9000円
■主要諸元 ティグアン TSI R-Line(FF)
●全長×全幅×全高(mm):4520×1860×1675 ●ホイールベース(mm):2675 ●最小回転半径(m):5.4 ●車両重量(kg):1520 ●パワーユニット:1497cc直4DOHCインタークーラー付ターボ(150PS/25.5kg・m) ●トランスミッション:7速DSG ●サスペンション:(フロント:マクファーソンストラット〈スタビライザー付〉、リヤ:4リンク〈スタビライザー付〉) ●ブレーキ:(フロント:ベンチレーテッドディスク、リヤ:ディスク) ●使用燃料・タンク容量(L):プレミアム・60 ●WLTCモード総合燃費:14.3km/L ●タイヤ:255/45R19 ●車両本体価格:503万9000円

新型パサート

  • 190PS/40.8kg・mを発揮する2Lディーゼルターボ。7速DSGとの組み合わせ。

  • シックな大人の空間を印象付ける水平基調のデザイン。デジタルパネル採用でアップデートされた。

長時間のドライブでも疲れにくいシート。やや硬めだが、サポート性にも優れている。

●発表&発売:2021年4月6日
●パサート価格:429万9000~534万9000円
●パサートヴァリアント価格:449万9000~584万9000円
●パサートオールトラック価格:552万9000~604万9000円
■主要諸元 パサート TDI エレガンス アドバンス(FF)
●全長×全幅×全高(mm):4790×1830×1470 ●ホイールベース(mm):2790 ●最小回転半径(m):5.4 ●車両重量(kg):1560 ●パワーユニット:1968cc直4DOHCインタークーラー付ターボ(190PS/40.8kg・m) ●トランスミッション:7速DSG ●サスペンション:(フロント:マクファーソンストラット〈スタビライザー付〉、リヤ:4リンク〈スタビライザー付〉) ●ブレーキ:(フロント:ベンチレーテッドディスク、リヤ:ディスク) ●使用燃料・タンク容量(L):軽油・66 ●WLTCモード総合燃費:16.4km/L ●タイヤ:235/45R18 ●車両本体価格:534万9000円

熟成と進化を感じるが過渡期モデルの悩みも

 日本市場におけるクロスオーバーSUVシリーズの長男「ティグアン」がマイナーチェンジ。内外装のリフレッシュが行なわれ、エクステリアは煌びやかさと先進性が増した印象だ。インテリアはメーターやエアコンパネルなどが新世代となり操作性や視認性も向上。

 今回の改良最大のポイントはパワートレーンの一新だ。ガソリン車は1.4L TSI+6速DSGから最新の1.5L TSI EVO+7速DSGの組み合わせに変更。しかし、これまで販売の中心だったディーゼルと4WDがライナップから消えたのは残念……。

 走るとその違いは「+100ccの余裕」以上だ。従来モデルは絶対的なパフォーマンスは必要十分だったものの、応答性やターボラグなど過渡領域の粗さが気になっていたが、新型はそのあたりが解消されており通常走行であれば2000回転前後で十分。エンジンノイズも抑えられており、結果として静粛性も高められている。

 ハンドリングもアップデート。滑らかな操舵フィール、1.5トンを感じさせない軽快な走りはより磨きが掛かったが快適性が少し犠牲になった印象だ。実用域でバネ上が落ち着かず、ヒョコヒョコと揺すられる傾向が気になった。

 今回は同じタイミングでマイナーチェンジされたパサートにも試乗。外装デザイン変更で前後を最新VWに合わせた意匠にアップデート、現行モデルの登場から7年が経つが古さはない。インテリアは小変更だが、新形状のステアリングやタッチ式エアコンパネルが採用されているのがポイントである。

 走りは従来モデルよりステアリングが軽くなった影響なのか俊敏性が増した印象だ。乗り心地は決して不快ではないものの、ティグアン同様に操縦安定性寄りになったような印象を受けた。2.0Lディーゼルターボは変更ないが7速に進化したDSGとの組み合わせで実用域のドライバビリティがアップしている事を確認。

 どちらもクルマとして高いレベルなのは間違いないが、生まれ変わったゴルフ8とは違って過渡期のモデルならではの「悩み」が見えてしまったのも事実である。

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●文:山本シンヤ

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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