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更新日:2021.02.22 / 掲載日:2021.02.21
【新型&定番大攻略】HONDA ホンダe

【新型】2020・8デビュー
走りとデザインでホンダ流にEVの可能性を追求!
今の現実社会に即したホンダ流のEVだ!
政治的な思惑もあるのだろうが、海外では昨年あたりから法的な強制力を以て2030年代には内燃機車販売禁止を検討というニュースも出てきた。と言っても充電インフラはまだまだ未発達。内燃機車並みの航続距離を持たせたEVに対応できる急速充電スタンドも限られている現状で、内燃機車同様の利便性をEVに求めるのは無理がある。ならばどのようなEVが現状に合致しているか、その回答のひとつがホンダeである。
元々、EVはタウンユースを中心とする短中距離用途と相性がよく、そこに割り切ればインフラのハンデも少ない。しかし、タウンカーとして使うにはコストが高過ぎるが、そのハンデを埋められるだけの魅力を付加すればいい。
コストハンデを埋めるひとつの要素はファントゥドライブ。もうひとつは先進感溢れるデザインや機能である。走行性能や実用性の飛躍的な向上はなく、心情的な満足度が主となってしまうが、シンプルで合理的なスタイルやコンパクトカーらしい走りは初代シビックを彷彿させるもの。CVCCでエコの先陣を切ったこともホンダeとの類似点である。N360をモチーフにN-ONEが誕生したように、近未来を背景に初代シビックをモチーフに誕生したのがホンダeと解釈していいだろう。
HONDA e

●価格:451万~495万円
RWDで走りも楽しめるスポーツハッチEV
車体形状に実用型2BOXを採用していることからもタウン&パーソナル用途向けなのだが、RRレイアウトを採用しているのがミソ。スペース効率を高めたレイアウトの結果でもあるが、後輪駆動を活かした走りは同車の欠かせない訴求点。航続距離を短中距離用途に限定し、その分だけ気軽なタウンカーあるいはファントゥドライブなスポーツハッチの魅力を濃くしたホンダらしいEVである。
■主要諸元(ホンダe アドバンス・RWD)●全長×全幅×全高(mm):3895×1750×1510 ●ホイールベース(mm):2530 ●最低地上高(mm):145 ●車両重量(kg):1540 ●パワーユニット:モーター(113kW/315N・m) ●トランスミッション:一段固定式 ●一充電走行距離:274km【JC08モード】/259km【WLTCモード】 ●タイヤ:205/45ZR17【前】、225/45ZR17【後】
後輪駆動ならではの走りの良さがホンダeの魅力のひとつ。ボンネット内には充電/給電に関連する部品が集約されている。

5つのスクリーンを配置したインパネやサイドカメラミラーシステムが目を引く。スマホでドア開錠もできるなど便利機能も満載だ。
リビングルームのソファのような肌触りの良い布素材を用いたシート。ゆったりと寛げる空間だ。後席格納はシンプルな一体可倒式となっている。
フロントボンネット中央に充電/給電ポートを配置。普通充電に加え、CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電にも対応する。
RWDとすることで、フロントタイヤの最大舵角を大きくでき、最小回転半径4.3mを実現。走行用バッテリーはシャシー床下に配置。
【攻略のツボ】リーフとの選び分けは? 航続距離が気になるけれど…
走りの楽しさではホンダeに軍配! 航続距離の問題も考え方次第だ
実用性で評価するならリーフが有利。WLTC総合モードでのホンダeの航続距離は283kmだが、リーフはe+ならば458kmである。プラス170kmは行動半径に大きく影響する。ただし、急速充電での最大所要時間はホンダeが短く、充電環境が整っているなら航続距離ハンデは多少改善される。ホンダeのアドバンテージはファントゥドライブ。リーフにもニスモ仕様があるが良質なFFツアラー。リヤサスに荷重を掛けて押し出すような後輪駆動の楽しさはホンダeならでは。また、ニスモ仕様は航続距離が281kmとなり航続距離のアドバンテージもない。
NISSAN リーフ
●価格:332万6400~498万8400円
リーフNISMO
