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更新日:2020.11.27 / 掲載日:2020.11.26

新型レヴォーグを選ぶ理由[専門家クロストーク]

10月15日に遂に正式発表となった新型レヴォーグ。これまでにテストコースやサーキットにおいて、2度のプロトタイプ試乗を行っているが、その印象は素晴らしいものだった。ここでは月刊自家用車の執筆陣たちが、プロの目からみた新型レヴォーグの見どころを語る。

  • icon 川島茂夫

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    月刊自家用車メインライター。ユーザーニーズと市場動向を考え、独自の視点から多角的な分析を行う。2020-2021COTY選考委員。

  • icon まるも亜希子

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    クルマのある生活を「実用・趣味・憧れ・エコ・チャレンジ」など様々な視点から提案する。2020-2021COTY選考委員。

【POINT 1】ダイナミックなエクステリア

レヴォーグの特徴をより明確にしたBOLDERデザインを採用

 基本シルエットは先代と大きくは変わらないが、より塊感を増した力強いデザインが特徴。フロントオーバーハングから導かれた立体感満点のヘキサゴングリルや、前後フェンダーのマッシブな張り出しが精悍な印象を与える。キャビン後半からリヤエンドにかけてはリヤコンビライトやバンパーの造形がよりスマートな印象になった。

前後フェンダーの張り出しが力強い印象だ。滑らかなルーフラインが流麗かつスポーティ。

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ひと目でレヴォーグと分かる個性
スポーティ過ぎないのも好印象

 好事家好みにし過ぎれば浮いてしまうし、馴染みやすさを軸にすれば埋没してしまう。ひと目でスバル車、ひと目でスポーツワゴンと認識させながら、際どさを抑えたサジ加減が巧みだ。使う状況の制限が少ないパッケージングも好感が持てる。クルマ趣味を無理なく生活やレジャーの中に上手く織り込んだスタイリングである。

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大人の色気を感じさせる
アグレッシブでモダンなデザイン

 キープコンセプトながら、ボディサイズが少しだけワイドになったことや、キャラクターラインが強調されてエッジの効いたフォルムになりました。アグレッシブでモダンな印象です。女性の視点からすると、大人の色気のような艶やかさも加わり、「自分が運転した時も似合いそう」と感じるようになりました。STIのエアロも洗練されています。

【POINT 2】上質&精悍なインテリア

スポーティモデルに相応しい先進のグラスコックピット

 高めのセンターコンソールにより包まれ感のあるキャビン。インパネ中央の11.6インチ大画面モニターが特徴的だが、これはナビゲーション機能も備えた多機能インフォメーションディスプレイとなっており、EXグレードに標準装備(他グレードはOP設定)。最新スポーティモデルに良く似合う先進のグラスコックピットだ。

  • リヤシートの快適性もさらに向上。後席用のエアコン吹き出し口やUSB電源も装備する。

  •  サイドサポートが強化されたフロントシート。

  • リヤシートもたっぷりとした座り心地だ。

フラットで広大なラゲッジはワゴンならではの魅力。床下収納スペースも拡大されている。

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乗員が心地良く過ごせるキャビン
現代のワゴンとして最適解だ

 本格ワゴン視点で見ればリヤオーバーハングが少し短い気もするが、今の主流はセダン系と同等全長のショートワゴンプロポーションである。セダン同様に身を委ねるような程よい包まれ感を得るには丁度いい空間感覚が現代のワゴンであり、レヴォーグのキャビンの設えはその通りのアプローチ。一人も多人数も心地よい最適解と言える。

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洗練されたモダンなインパネ
操作系にはスバルらしさも

 まず目を引くのはセンターコンソールに置かれた、縦長11.6インチの大型液晶ディスプレイ。これだけでも一気にモダンに華やかに見える。ほかの操作系レイアウトにはスバルらしい質実剛健な部分も残っていて好印象。STI専用の本革スポーツシートも、バーガンディーとブラックのツートーンがエレガントな雰囲気で魅力的です。

【POINT 3】卓越した走行性能

優れた走りを生み出すためのメカニズムを徹底追求

 新開発1.8Lターボは先代の1.6Lターボ比で前後長が40mmもコンパクト。運動性能の向上に貢献している。また国内スバル初のフルインナーフレーム構造とした車体構造は高い剛性を誇る。これに組み合わされる足回りも最適化が図られており、2ピニオン型パワーステアリングとも相まって乗り心地と操舵フィールが向上。STIスポーツでは電制ダンパーも採用される。

  • 新開発1.8L水平対向直噴ターボはスポーツ性能と環境性能を高次元で両立しているのが見どころ。

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新型の走りはとにかく滑らか!
電子制御ダンパーも好印象だ

 加減速制御やサスストロークの過渡特性が秀逸。「動く~収まる~据わる」と変化の経緯が連続的かつ抑制が利いている。加速なら踏み込み反応と回転に乗せた加速の伸び、ハンドリングなら初期回頭から定常円への変化と滑らかさが見所。とくに電子制御ダンパーのSTIスポーツが好フィール。ドライブモードを選び分ければ操る心地よさも倍増する。

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ロングドライブ時の
疲労感や不安感を軽減

 アクセルレスポンスが良くなり、加速・減速のコントロールも意図した通りで爽快。カーブでも進入時から出口までの姿勢変化が小さく、運転時の疲労感や不安感まで軽減してくれているので、初心者や女性にも優しいクルマに。通常の足回りでも十分に快適ですが、電子制御ダンパーでは後席の乗り心地もしっとり感がアップしていて感心しました。

【POINT 4】さらに進化したアイサイト

カメラの広角化に加え、レーダーも追加

 これまでのアイサイトは、車両前方の監視はステレオカメラで行ってきたが、新型レヴォーグに搭載される最新型では、カメラの広角化やレーダーの追加などの改良が施されており、センサーフュージョンもより一層進んでいる。

<新型アイサイト(全車標準)>

検知精度や作動状況拡大のために最新型アイサイトは、ステレオカメラとレーダー併用型へと進化した。約2倍の画角になった新型ステレオカメラに加え、左右前側方用にミリ波レーダーも追加し、車両の全周囲の監視をこれまで以上に強力に行う。電動ブースターブレーキの採用でより強い自動ブレーキも可能になっている。

<アイサイトX(EXに標準、ほかはメーカーOP設定)>

大幅に進化した新型アイサイトのシステムをベースに、3D高精度地図ユニットを併用するアイサイトX。準天頂衛星「みちびき」やGPSが自車位置を正確に捉え、さらに3D高精度地図データがその先の道路を把握する。自動車専用道路での渋滞時のハンズオフや自動車線変更、カーブや料金所での自動速度制御機能などの高度運転支援も実現している。

icon 川島茂夫

起こりがちな状況を想定した
実用性の高い運転支援機能が魅力

 新型アイサイト及び「X」の危険回避や運転支援の進化方向が実践的。交叉車両との衝突回避などありがちな状況だけにその恩恵もひとしお。「X」の料金所やカーブでの自動減速機能や渋滞手放し追従などもよくある状況。「効能×頻度」が高いのがポイント。システムの制御感覚とドライバーの感性との相性も良い。実用性が高い先進安全装備だ。

icon まるも亜希子

アイサイトの進化が素晴らしい
自分で運転するより上手!

 新型ではもう完全に「自分で運転するより上手!」と思うほど、アイサイトの追従機能が滑らか&丁寧でビックリ。とくに、目視ではすっかり死角に入った隣レーンの車両や、左右から来る車両もしっかり認識。安心感も相当アップしました。そして渋滞時のハンズオフアシストに加えてドライバー異常時対応システムも装備! 鉄壁の守りです。

【結論】

icon 川島茂夫はこう考える!

ワゴンの魅力を再確認できるモデル! クルマ趣味と実用性を両立

 SUV系やミニバン系を中心に乗用車の多様化は進むばかり。言い方を換えるなら従来カテゴリーの継続も必須。もちろん多様化に応じた変化も必要だ。従来カテゴリーの新世代と考えればいいだろう。そしてレヴォーグが正しい解答のひとつだ。細かい項目で見ればもちろん得手不得手もあるが、重要なのはそのバランスとユーザーの価値観との整合性。ワゴンの存在意義を再構築したモデルであり、クルマ趣味と実用を求めるなら最適だ。

icon まるも亜希子はこう考える!

安全快適にドライブを楽しめるのが魅力! ファミリーにおすすめ

 新型レヴォーグには、このクルマに乗る人の命を何としても守る! というメーカーや開発者の熱い想いが詰まっているように感じました。その上で、最新の大画面スマホのように便利なユーザーインターフェースや、日々の買い物で重宝するマイカゴが2つ収まるラゲッジの床下収納など、日常生活を送る上での快適性や利便性をプラス。週末に頻繁にお出かけしたり、長距離ドライブが好きなすべてのファミリーにオススメしたいです。

●文/川島茂夫、まるも亜希子 ●写真/奥隅圭之、澤田和久、SUBARU

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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