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更新日:2020.09.21 / 掲載日:2020.09.21
MAZDA MX-30、ハイブリッドモデルが今秋登場!
昨年の東京モーターショーで登場したマツダ初のEVモデル、MX-30。そのマイルドハイブリッド仕様が7月31日から8月2日まで開催されたオートモビルカウンシルで初披露された。誰もが気兼ねなく乗れるパワートレーンと落ち着いた雰囲気の流麗なクーペSUVの組み合わせ、これは相当注目を集めそうだ!
オートモビルカウンシル2020でMX-30マイルドハイブリッドモデルを初披露

国内外の自動車メーカーやヘリテージカーの販売店などが多数出展することで人気の国内モーターショー。2016年にスタートし、5回目となる今年は去る7月31日~8月2日に幕張メッセで開催された。その会場でマツダがMX-30マイルドハイブリッド仕様を初披露。大いに注目を集めた。
気兼ねなく乗れてイイ! 流麗なるクーペSUV

MX-30のEVと今回のマイルドハイブリッド(MHEV)仕様のエクステリアの相違点はほとんどない。バックドアのエンブレムが異なることくらいだ。「e-SKYACTIV G」と呼ばれる新しいパワートレーンを搭載するが、これは2Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と「M HYBRID」という独自のMHEV機構を組み合わせたものとなっている。スペックなど数値は未発表だが、マツダ3で搭載した新エンジン「SKYACTIV-X」で採用されたエンジンスターターを動力モーターとしても利用するMHEVの呼称と同じことから24Vシステムと小型リチウムイオン電池を使用していると予想される。大きなアシスト力は期待できないが燃費やドライブフィール向上には相当効果が見込まれる。車体寸法もEV版とほぼ同じ。全高のみ5mm低く、全長4395mm、全幅1795mm、全高1550mm、ホイールベース2655mm。これは全高が10mm高いこと以外はCX-30とも同様だ。先進安全装備も従来車以上に充実しているうえ、自然由来の素材を各所に使用した落ち着いた雰囲気のインテリアなど、大人に似合う一台だけに正式発売が楽しみだ。
「魂動デザイン」の新しいアプローチ。ユニークなドアを採用

水平ラインを生かした流麗なクーペスタイル。CXシリーズとは異なるデザインの方向性だが、大人っぽく落ち着いた雰囲気だ。
ボディ全周を取り巻くクラッディングがいかにもクロスオーバーらしい。ルーフと同色のためより低重心を印象付ける。
これまでの魂動デザインよりも優しい印象のフロントマスク。グリル開口部の大きさも控えめで品の良さを漂わせている。
CXシリーズに通ずる複雑で美しいデザインのリヤコンビランプ。立体形状のレンズが組み合わされており被視認性も高い。
Cピラーの根本部分にはシルバーのプレートが別にはめこまれているのに気付く。MAZDAの文字がクラシカルで品が良い。
タイヤサイズは215/55R18。奥行きを感じさせるデザインの高輝度タイプホイールが足元をさり気なくドレスアップする。
ブラックのルーフがとてもおしゃれ。ルーフスポイラーへの流れも自然で、シルバーのペイント部分をより引き立てている。
「フリースタイルドア」と呼称される観音開きの前後ドア。マツダではRX-8以来の採用。流麗なスタイルの実現に一役買っている。
パワートレーン名は「e-SKYACTIV G」。2Lガソリンエンジンに24V仕様のマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる模様。

水平基調のインパネはオーソドックスながらソフトパッドや加飾が品良くあしらわれている。ナビ画面もワイドかつ大型だ。
前後シートともにスッキリとしたシンプルな造形。座面が広めで座りやすそうだ。レザーコンビ仕様で上質感もたっぷり。
コンソールトレイには木の表皮から作ったヘリテージコルクを採用。マツダの前身、東洋コルク工業からの歴史を感じさせる。
リヤシートを格納すればフラットな床面に。クーペ風スタイリングのため高さはあまりないが、開口部も広く実用的なラゲッジだ。
EV版MX-30も2020年度中に登場予定!

昨年の東京モーターショーで世界初披露されたEVモデルとしてのMX-30。会場にはマツダ創立100周年記念仕様車も展示されていた。日本国内ではマイルドハイブリッド仕様が先に発売されることになったが、EVモデルも2020年度内にリース販売が始まる予定だ。
●文/月刊自家用車編集部 ●写真/編集部、マツダ(株)