車種別・最新情報
更新日:2019.11.19 / 掲載日:2019.10.18
VOLKSWAGEN GOLF TDI フォルクスワーゲン ゴルフ TDI
高トルク&低燃費を両立したディーゼルエンジンを追加

[グレード追加]
●発売日:10月1日
●価格:323万~362万円
●輸入元:フォルクスワーゲン
グループジャパン●問い合わせ先:0120-993-199
VWの看板車種であるゴルフとワゴンのヴァリアントに待望のディーゼルエンジンが追加された。価格はガソリン車に比べて20~30万円アップとなるが、燃費や動力性能が大幅に向上しているのが魅力だ。
主要諸元(TDI ハイライン マイスター)
●全長×全幅×全高(mm):4265×1800×1480●ホイールベース(mm):2635●車両重量(kg):1430●駆動方式:前輪駆動●パワートレーン:1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ(150PS/34.7kg・m)●トランスミッション:7速DSG●WLTCモード燃費(km/L):18.9●最小回転半径(m):5.2●タイヤサイズ:225/45R17

現在ゴルフはガソリン車を含めて、ナビや駐車支援システムなどを標準装備した特別仕様車のマイスターを中心に販売。マイスター以外は受注生産となっている。
扱いやすいボディサイズと広い荷室を両立したヴァリアントにもディーゼルを設定。価格は337~376万円でハッチバックよりも14万円高い。
マイスターにはナビ画面をメーターパネル内にも表示できる液晶メーターを特別装備。
ハッチバックの荷室は実用的な広さがあり、後席は6:4分割で倒すことができる。
ゴルフ用に最適化されたエンジンは1750~3000rpmで34.7kg・mの高トルクを発揮。
ハイラインのマイスターには運転席電動調整機能付き。
運転席&助手席シートヒーター付きのレザーシートが標準装備される。
日常域ではディーゼルの 音や振動は気にならない
ゴルフに搭載されたディーゼルエンジンは、すでに販売されているミニバンのゴルフ・トゥーランと同じスペック。ただし、ATがトゥーランは6速DSGなのに対してゴルフとヴァリアントは7速DSGを採用するなど、VWのディーゼルモデルは車種ごとに仕様が最適化されている。VWが日本に初めてクリーンディーゼルを導入したパサートは、エンジンのノイズや振動が大きかったが、その後に導入されたティグアンからは静粛性が向上。今回発売したゴルフも始動時や3千回転以上回して加速する際は、ディーゼル特有の音や振動を少し感じさせるが、日常域では気にならないレベルに仕上がっている。パワーフィールは実用性を重視。発進時からむやみに強いトルクを発生させるのではなく、幅広い回転域でどこからでもスムーズな加速が引き出せる設定だ。ハンドリングはエンジンが重くなっているためにガソリン車のような軽快感は薄れているが、そのぶんフットワークや乗り心地に重厚感が増した。そのため街中をキビキビ走るというよりは、高速を使ったロングツーリングに適している。そのほうが燃費も伸びる。VWは日本へのディーゼルの導入が遅くなってしまったが、導入後は順調に販売比率を伸ばし、今では約半数がディーゼルを選んでいるという。ゴルフも新型の噂が聞こえ始めてきたが、熟成が進んだ現行モデルと経済性に優れたディーゼルの組み合わせは、なかなか魅力的。今後はゴルフもディーゼルが主役になりそうだ。
シャランにも ディーゼルを追加

Lサイズミニバンのシャランのガソリン車は1.4Lターボだったため多人数乗車や登坂路が苦手だったが、ディーゼルはゴルフよりも強力な177PS/38.8kg・m仕様の2.0Lエンジンを搭載しているので、一気に動力性能のゆとりが増している。価格は529.6万円(シャランTDIハイライン)。