NISSAN エクストレイル【ベストグレード一発指南】

この記事の目次

ベストグレード【20X（7人）・4WD】
【選び分けのツボ】プロパイロットは装着可能か？
【選び分けのツボ】5人乗りか7人乗りか？
【選び分けのツボ】ガソリンorハイブリッド？

※人気グレードランキングは4月中旬時点でのメーカー発表による。集計期間、グレード区分等は各メーカーによる。

●文：川島茂夫

ベストグレード【20X（7人）・4WD】

エクストレイル 20X（7人）・4WD 主要諸元
●全長×全幅×全高（mm）：4690×1820×1740●ホイールベース（mm）：2705●最低地上高（mm）：205●車両重量（kg）：1590●駆動方式：4WD●パワートレーン：1997cc直列4気筒直噴（147PS／21.1kg・m）●トランスミッション：CVT●JC08モード燃費（km／L）：15.6●燃料タンク容量（L）：60（レギュラー）●最小回転半径（m）：5.6●タイヤサイズ：225／60Ｒ18

街やアウトドアを家族で楽しむ

　現行モデルが3代目となるが、代を経るごとにファミリーユース向けの性格を強めている。アウトドア趣味と言う点では初代はかなりのめった設計だったが、その強いキャラは嗜好的にも使い勝手の点でも適応ユーザータイプが狭い。個性やSUVならではの雰囲気では初代や2代目には及ばないが、癖のないデザインや使い勝手があればこそ、同カテゴリーの定番として長く支持されてきたのだ。
　駆動方式やパワートレーンに加えて、2列と3列のシート仕様を展開。ファミリー&レジャーにおける諸家庭の事情に配慮したバリエーションが豊富である。ただし、同車の売り物でもあるプロパイロットは全車設定ではない。グレードによって設定が異なるので注意が必要だが、次世代標準機能でもあり、長く使う事を考えれば欠かせない装備と考えるべきだ。

基本情報まとめ

■現行型デビュー：’13年12月　■最新改良：’19年1月（装備向上）

全体にウェルバランスで選択肢も豊富

　持て余さないボディサイズに3列シートも設定。エンジンは2L直4と同エンジン+モーターのマイルドハイブリッドの2タイプ。バランスの良い多用途SUVで、200mm超の最低地上高や電子制御式4WDなど、シャシー性能もレジャー&ファミリーユースには申し分ない。

【選び分けのツボ】プロパイロットは装着可能か？

標準装備はXi系のみで、下位グレードには装着不可

　安全&運転支援機能の全車標準装備化は進む一方であり、車格にかかわらずACCやLKAを標準設定にするモデルも増えている。機能的にトップランナーのひとつとなるプロパイロットだが、エクストレイルではグレード別設定となり、「S系」未設定、「X系」OP、「Xi系」標準となっている。当然装着前提でX系以上が狙いである。

【選び分けのツボ】5人乗りか7人乗りか？

7人乗り前提ならそれだけでグレードが決まる

■20X（7人）

　3列シートが選択できるのはガソリンのXのみ。ハイブリッド車には設定がない。付け加えるならハイブリッド車は後席スライド採用車もなし。サードシートは大人の長時間乗車には厳しく、緊急用以上の実用性はないのだが、友人や他家庭とのちょっとしたお出掛けには便利。ミニバン系と迷っているユーザーには救いだ。ちなみに価格差は7万円強である。

【選び分けのツボ】ガソリンorハイブリッド？

ハイブリッドの実利は燃費よりも動力補助だ

　X・4WD同士で比べると価格差は約27万円。JC08モードの燃費差は4.4km/L。圧倒的な燃費とも言い難く、価格差を取り戻すには約13万kmかかる計算。実用面では後席シート機能の簡略化が難点。ただし、ハイブリッド車には巡航ギヤどの動力性能のメリットもあるので価格差があまり気にならなければオススメ。