車種別・最新情報
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2018.08.31
【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】SUZUKI スイフト/スイフトスポーツ

■価格帯:134万3520~194万9400円/183万6000~190万6200円 ■値引き目標(車両本体):15万円
車格以上の居住性&積載性を持つ、使えるスモールコンパクト
国際戦略車として企画されたスモール2BOX車であり、他社のタウン&レジャー向けの利便性を重視した、国内市場向けモデルとは趣を異にする。オーソドックスな2BOXプロポーションやインパネデザインは欧州市場でのトレンドに沿ったものであり、それがスイフトのスポーティなキャラにも繋がっている。
居住性や積載性は、良く言えばウェルバランスだが、やや小さくまとまった印象も強い。国内の市場からすれば物足りなさも感じるが、国際市場向けのスモール2BOXとしては標準的だ。
欧州市場を意識していることを雄弁に物語るのが、良く煮詰められたシャシー性能である。タウンユースでも刺激の少ない乗り味を示すが、高速や山岳路でも癖がなく扱いやすい操縦性を持つ。軽量小型車にしては収まりのいいハンドリングであり、車両感覚を掴みやすいスタイルやサイズと相まって、初めてのワインディングも楽々に走ることができる。
さらにフットワークに磨きを掛けたのがスイフトスポーツだ。神経質な挙動や反応が少なく、狙ったラインに乗せるのも簡単。高速直進も落ち着いている。スポーツというよりもツアラーと言うべきフットワークを持つ。
遠出が得意なスイフトの魅力を倍増させるACCは、上級グレードを中心に設定される。さらにスイフトスポーツは、半自動操舵型LKAも採用され、高速長距離適性は国産スモールカー中で最高水準にある。
パワートレーンは標準系が1.2LのNAとハイブリッド、1Lターボの3タイプ、スポーツは1.4Lを搭載する。なお、ハイブリッドは上級グレード用のCVTと組み合わせたISG型と、モーター出力を強化しAMTを組み合わせたMGU型の2タイプがある。
高速長距離ツーリングを念頭にスイフトを選択する時にポイントとなるのはパワートレーンの選定だ。1.2Lはタウンユースに特化した仕様。ISG型ハイブリッドは初期加速で電動アシストを行うなどして、上手にエンジン回転上昇を抑えているが、高速域での余力ではNA車と大差ない。ツーリング目的を重視するならば、ターボ車が一番しっくりとくる。
【納得!】乗ればすぐに実感できる秀逸なハンドリング性能

最新プラットフォーム「ハーテクト」の採用でシャシーの基本性能が大幅向上。軽量化や足回りの再設計などで定評が高いハンドリングも煮つめられた。スイフトスポーツはもちろん普通のスイフトでも走りの良さを実感。
【納得!】ACC&LKAの運転支援はクラストップレベルの自信作

スイフトの先進安全装備は単眼カメラ+レーザーレーダーで障害物検知を行う「スズキセーフティサポート」を採用。歩行者対応型のプリクラッシュブレーキやACC、車線逸脱警報機能など、実践的な機能を備えている。
【納得!】パワートレーンも複数設定、好みに応じた仕様が選べる

スイフトスポーツや2つの仕様が用意されるハイブリッドまで含めれば5つのパワートレーンがある。スモールクラスでは珍しく複数のパワートレーンを選択可。価格差は大きくなく好みにあったパワートレーンを選ぼう。
スイフト/スイフトスポーツのオススメ!太鼓判
【スイフトスポーツ(AT)】
■価格:190万6200円
標準系のRStとの約20万円の価格差を考えると悩ましいのだが、高速長距離を軸にするなら余力とサスチューン、LKAのアドバンテージは十分な価値を見出せる。
■主要諸元(スイフトスポーツ(AT))
●全長×全幅×全高(mm):3890×1735×1500●ホイールベース(mm):2450●車両重量(kg):990●駆動方式:2WD●パワートレーン:1371cc直4DOHCターボ(140PS/23.4kg・m)●トランスミッション:6速AT●JC08モード燃費(km/L):16.2●燃料タンク(L):37(プレミアム)●最小回転半径(m):5.1●タイヤサイズ:195/45R17
提供元:月刊自家用車