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更新日:2018.10.19 / 掲載日:2018.08.22

ホンダ・新型クラリティPHEVが販売開始。気になる価格や燃費をチェック

クラリティPHEVの画像

ホンダは2018年7月19日、クラリティ(CLARITY)シリーズにプラグインハイブリッドモデルの新型クラリティPHEVを追加し、翌20日から発売を開始しました。
クラリティといえば2016年の3月にリリースされた燃料電池車のクラリティFUEL CELのイメージが強いですが、実は電気自動車のクラリティEV(国内は未発売)と新型クラリティPHEVの3モデルで構成されるセダンのシリーズなのです。しかも法人や官公庁向けのリース販売のみというFUEL CELLとは違って、PHEVは一般ユーザー向けの市販モデルとなっています。
すでに昨年末から北米市場で先行投入され、月販1000台以上という好調なセールスを記録しています。

新型クラリティとはどんな車種? 主なポイントは?

クラリティPHEVの走行イメージ画像

ホンダのクラリティといえば、2008年にリース販売が開始された「FCXクラリティ」から使われているセダンの名称です。ホンダの燃料電池車は2002年の「ホンダFCX」が実用化1号車ですが、これはハッチバックでした。
2015年秋の東京モーターショーで、クラリティとしては2代目にあたるクラリティFUEL CELLが世界初公開され、翌年3月には早くも日本国内でリース販売が開始されました。
そして2017年4月のニューヨーク・オートショーに「CLARITY PLUG-IN HYBRID(国内での車名は新型クラリティPHEV)」と「CLARITY ELECTRIC」を出展。世界で初めて、同一プラットフォームに燃料電池とプラグインハイブリッド、電気という3種類の電動パワートレインを採用した車種となりました。

クラリティPHEVのパワートレインのイメージ画像

クラリティ・シリーズの最大の特徴は、ガソリン車と同等以上の使い勝手と、電動パワートレイン車の美点を併せ持つことでしょう。先行して発売されたクラリティFUEL CELLでいえば、小型・高効率の燃料電池をボンネット内に格納したことで、従来の燃料電池車では難しかった5人乗りをセダンボディで実現させています。その手法はPHEVとEVでも基本的に変わらず、FUEL CELLに準じて主要コンポーネントをボンネット内に格納することを目指し、実現しています。

新型クラリティPHEVの内外装は?

クラリティPHEVのエクステリア(フロント)の画像

クラリティPHEVのエクステリア(リア)の画像

今回発売された新型クラリティPHEVは全長4915×全幅1875×全高1480mm、ホイールベースは2750mm。車両重量は1850kgとなり、サイズがまったく同じクラリティFUEL CELLに比べ40kg軽くなっています。
ロー&ワイドなプロポーションと、スリークで伸びやかなハイデッキシルエットの「流線型デザイン」が訴求ポイントで、堂々たる車格感と未来感を両立させています。また、フロントエアカーテンからリアエアカーテンダクト、リアタイヤカバーといった空力に貢献するデバイスを満載。アルミの本体に樹脂製キャップを装着したハイブリッドホイールもユニークな試みです。
ちなみにフロントグリルやリアガーニッシュ、ホイールについてはPHEV専用デザインを採用して他のクラリティシリーズと差別化しています。

  • クラリティPHEVヘッドライト周りの画像

  • クラリティPHEVテールライト周りの画像

新型クラリティPHEVの内装(インテリア)

新型クラリティPHEVの内装(インテリア)の画像

新型クラリティPHEVの内装の画像

インテリアもエクステリアと同様、先進の機能やデザインを取り入れています。
「人のためのスペースは最大に、メカの空間は最小に」。という思想に基づいた車内は、大人5名でもゆとりをもって乗車することができます。プラグインハイブリッド車ながら、モーターやエンジンなどハイブリッドシステムを構成する要素を極力コンパクトに収め、フロア下やボンネット内に効率的に配置し、広々としたくつろぎの空間を実現しています。
さらに内装表面積の約70%に植物由来などの環境負荷低減素材を使用するなどの配慮を見せています。

  • 新型クラリティPHEV・トランクスルーの画像

  • 新型クラリティPHEV・トランクスペースの画像

新型クラリティPHEVのパワートレイン

  • 2モーター(走行用/発電用)の画像

    2モーター(走行用/発電用)

  • 1.5L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジンの画像

    1.5L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジン

パワートレインは、最高出力77kW(105ps)/5500rpm、最大トルク134N・m(13.7kgf・m)/5000rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.5Lのアトキンソンサイクルエンジンと、2モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をベースにした「SPORT HYBRID i-MMD Plug-in」を組み合わせています。
エンジンの熱効率は世界トップレベルの40.5%を達成。一方でモーターのスペックは最高出力が135kW(184ps)/5000から6000rpm、最大トルクが315N・m(32.1kgf・m)/0から2000rpm。
EV走行可能距離は114.6km(JC08モード/WLTCモードでは101.0km)で、EVでの最高速は160km/hを実現しています。充電レベルや走行の状況に応じて、EVドライブ/ハイブリッドドライブ/エンジンドライブという3つのモードを自動的に選択するシステムを採用しています。

新型クラリティPHEVの燃費

新型クラリティPHEVの走行イメージ

新型クラリティPHEVのハイブリッド燃料消費率はJC08モード燃費が28.0km/L(WLTCモード燃費は24.2km/L)となっています。
JC08モードで比較すると、プリウスシリーズのプリウスPHVは37.2 km/Lでずば抜けていますが、アウトランダーPHEVは19.2 km/Lとなっています。
また燃費とは直接関係ありませんが、JC08モードにおけるEV走行可能距離は新型クラリティPHEVが114.6kmで他社の2台を大きくリードしています。(プリウスPHVは68.2 kmで、アウトランダーPHEVがグレードによって60.2ないし60.8 kmとなっています。)

新型クラリティPHEVの価格

  • ボディカラー・プレミアムディープロッソ・パール

    プレミアムディープロッソ・パール

  • ボディカラー・プラチナホワイト

    プラチナホワイト

  • ボディカラー・スーパープラチナ・メタリック

    スーパープラチナ・メタリック

クラリティPHEVの車両本体価格は588万600円(税込/以下同)です。モノグレードなので、有償となるボディカラー3色(プレミアムディープロッソ・パール/プラチナホワイト・パール/スーパープラチナ・メタリック)を選んだ場合のみ、それに4万3200円加算されます。メーカーオプションはそれ以外ありません。インテリアカラーは2色設定されていますが、ボディカラーに対応しているので選ぶことはできません。なお、平成30年度の新型クラリティPHEVに対するCEV(クリーンエネルギー自動車)補助金の額は20万円です。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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