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更新日:2018.11.28 / 掲載日:2018.08.27
VOLKSWAGEN Polo GTI 試乗インプレッション
●文:山本シンヤ ●写真:奥隅圭之
VOLKSWAGEN Polo GTI

VOLKSWAGEN Polo GTI
VOLKSWAGEN Polo GTI [グレード追加]
●発売日:’18年7月3日
●価格:344万8000円
●輸入元:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
●問い合わせ先:0120-993-199
実用性とスポーツ性のバランスが絶妙だ
主要諸元(GTI)
●全長×全幅×全高(mm):4075×1750×1440●ホイールベース(mm):2550●車両重量(kg):1290●駆動方式:FF●パワートレーン:1984cc直列4気筒DOHC直噴ターボ(200PS/32.6kg・m)●トランスミッション:6速DCT●JC08モード燃費(km/L):16.1●燃料タンク(L):40(プレミアム)●最小回転半径(m):5.1●タイヤサイズ:215/45R17●価格:344万8000円
※オプションを含まず
やんちゃにもなれるが扱いづらさは皆無だ
約8年ぶりにフルモデルチェンジしたポロに伝統のスポーツモデル「GTI」が追加された。実は日本市場でのGTIシリーズ人気は非常に高く、販売台数は何と世界トップ5に入るそうだ。
エクステリアはハニカムグリルにレッドライン、専用アルミホイール、インテリアはブラック&レッドのコーディネイトにタータンチェック柄というGTIの伝統は変わらないが、ベースの質感アップにより、コンパクトクラスであることを忘れるくらいだ。
パワートレーンは200PS/320Nmの2Lターボ+6速DSG。足回りは専用サス(XDS&スポーツセレクト付)と17インチタイヤ&ホイールとなる。
扱いづらさは皆無で、一般道や高速道路ではコンパクトハッチを思わせない洗練された乗り味だが、ワインディングやサーキットでは瞬時にやんちゃに変貌。ただ、ねじ伏せて走る熱血系とは違い、絶大なスタビリティの高さで無駄な動きを抑え、コーナーをヒラリとこなすクール系のスポーツだ。
あまりにまとまり過ぎて面白みがない……と言う人もいるが、GTIのコンセプト「実用性とスポーツ性のバランス」を考えれば、絶妙な仕上がりである。

エンジンのパワーアップやXDSデフロック/スポーツサス/アクティブダンパー等を標準装備し、GTI伝統のデザインアクセントを施す。ハニカムグリルの赤いストライプやレッドブレーキキャリパー、専用デザインのアルミホイール、デュアルエキゾースト、リヤスポイラーなど、ひと目でGTIだとわかるよう視覚的な演出がなされている。
ポロGTIとして初めて2L直噴ターボを搭載し、先代より8PS/7.14kg・mアップ。ミラーサイクル燃焼も採用して燃費性能も高めている。0-100km/h加速は6.7秒。
専用デザインの17インチアルミホイールとレッドブレーキキャリパーがGTIの証だ。
スポーツモデルとはいえラゲッジ容量や使い勝手はポロそのもの。実用性も高い。

VW最新のフルデジタルメータークラスター「Active Info Dis play」やQi規格に対応するスマートフォンワイヤレス充電機能をセットオプションで用意。アクティブインフォディスプレイにはナビや走行情報/車両情報などを様々なアピアランスで表示可能だ。
VOLKSWAGEN【up! GTI】

VOLKSWAGEN【up! GTI】
VOLKSWAGEN【up! GTI】[限定車]
●発売日:’18年6月8日
●価格:219万9000円(600台限定)
早めのシフトアップでキビキビ走らせるべし!
GTIシリーズの末っ子は3ドア+6速MTとクルマ好きならグッと来るパッケージ。実はボディサイズはゴルフシリーズの初代ゴルフGTIと同等だ。
エクステリアは「GTI流儀」をシッカリ継承。パワートレーンはノーマルと同じ1直3ターボながら116PSにパフォーマンスアップ。足回りは専用セットのサスペンションに195/40R17タイヤの組み合わせだ。
その走りはコンパクト&軽量にもかかわらず重厚さとキビキビ感が共存する不思議な感覚。パワートレーンは実用域でトルクフルなユニットなので、ぶん回すよりも早め早めのシフトアップのほうがリズミカルに走れる。つまり、小さくても中身は兄貴分と同じくクールな性格なのだ。
価格は219万円9000円、すでに限定600台のほとんどが売れてしまっているそうなので、気になる人は迷っている暇はない!!
提供元:月刊自家用車