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更新日:2020.04.23 / 掲載日:2018.05.26

【2018年5月】ボーナス商戦直前 トヨタ シエンタ購入直前ガイド

まずはシエンタのラインナップをチェックしつつ、基本性能をおさらい

シエンタハイブリッド

 全長4.3mに満たないワゴンボディに3列シートとスライドドアを備えた、6人/ 7人乗りのタウンミニバン。’15年のモデルチェンジではプラットフォームを変更。低床フラットフロアにより居住空間や乗り込み開口部が拡大されるとともに、従来の四角い箱型フォルムからスタイルを一新。ハイブリッド車(HV)はミニバントップの好燃費を誇る。
 まもなく2018年7月に現行モデル初のマイナーチェンジを実施する模様。内外装のリフレッシュのほか、目玉は昨年12月にデビューしたアルファードヴェルファイアにも採用されている先進安全装備である「次世代型Toyota Safety Sense」の搭載だ。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)も認識可能となるなど、一気に最新の安全装備を手に入れる。しかし、基本的な使い勝手は大きく変わらないので、現行型シエンタの概要をおさらいしていこう。
 一昔前の荷室にジャンプシートを備えたワゴンを現代的に再構築したモデルであり、そのコンセプトは先代から変わっていない、3列席とスライドドアなど機能面の特徴は多人数乗車目的のミニバンと変わらないが、多人数乗車を前提に選ぶようなモデルではない。
 逆にワゴン視点で評価するなら極めて実用性の高いモデルである。4名乗車時の広い荷室、狭い駐車場でも乗降しやすいスライドドア、さらに短時間なら多人数乗車にも対応できる。つまり。ワゴンや2BOX車の延長上にあるマルチユーティリティカーなのだ。
 コンセプトが多様な使い方をできる経済的なタウンカーとなるため、高速長距離走行向けの走行性能ではない。しかし、余力で1.8L級に匹敵する1.5Lハイブリッドの搭載で高速適性も向上。フットワークや運転支援機能は高速長距離向けとは言い難いが、中短距離のレジャー用途なら無理なく対応している。
 タウンユース軸脚のレジャーワゴンとして魅力的だ。現行モデルになって改善されたのがサードシート居住性だが、酷く窮屈だったのが普通に窮屈になった程度で、緊急用あるいはチャイルドシート程度は変わっていない。要するに短距離用途の緊急用プラス2 。多人数乗車目的に添えるような実用性はない。
 サードシートの格納法が秀逸で、セカンドシート下に収まって、低床設計と相まって4名乗車でも広々とした荷室を確保。セカンドシート格納では小振りな自転車くらいは積載可能。サードシート使用時は小物置き場程度の容量でも、ワゴン的な使い方なら優等生。
 パワートレーンは、アクアをベースにしたハイブリッドはトルクフルとは言えないまでも1.5L以上の余力と洗練感のある、扱いやすさを示す。ただし、高速では必要十分レベルである。また、フットワークも穏やかな乗り心地を基本にタウンユースを重視した特性となっている負荷や速度による燃費変動が大きめだが、高速や連続登坂などの苦手な状況でもミニバンではトップクラスの燃費を示し、コンパクト相対でも優れている。加減速を伴う低中速域に強いシステムであり、タウンユースを主適応用途するコンセプトとも相性がいい。
 安全装備に採用されるシステムはトヨタでは最新仕様だが、タウンユース主体のセーフティセンスCのためLKAは警報機能だけで、ACCは設定されない。また、AEBSは歩行者非対応である。車格や主適応用途には十分と言えるが、先進性のアドバンテージはない。しかし、この点は前述した通りマイナーチェンジで改善される模様だ。

  • 1.5Lハイブリッド

  • 1.5Lガソリン

値引き攻略法! 攻略の決め手は「シエンタ同士の競合にもち込む」こと。新型事前商談の合格ラインは15万円引き!!

 現行モデルが発売されたのは2015年7月。すなわち、この7月で丸3年が経過するわけだが、これにタイミングを合わせたようにマイナーチェンジが実施される予定だ。旧型は当然ながらバーゲンセールを展開中で、車両本体と付属品の値引き合計が25万円を超えるケースが目立っている。大都市部では30万円に乗ることもあるほどだ。5月の時点ではまだ注文を受け付けているが、6月に入るとオーダーストップとなる可能性が高い。その後は在庫のみの販売となる。
 新型の発表・発売は7月頃の予定だが、旧型のオーダーストップと前後して新型の事前商談がスタートするだろう。といっても、実車はもちろんのこと、カタログも正式な発表まで非公開で、売り込みはセールスマン向けの内部資料でおこなわれる。さらに事前に価格がわかれば契約までもっていくことも可能だ。なかには「発売前に商談なんかしたら、足元を見られて値引きが取りにくいのでは?」と心配する人もいるかも知れないが、事前商談は意外に効果的だ。メーカー/ディーラー側には「立ち上がりの予約台数をなるべく多くして売り込みに弾みをつけたい」という思惑があり、早期契約特典が期待できる。実際「初めてのお客さんなのでサービスします」などといってくることも多い。
 新型シエンタは値引きの基本を5万円程度に設定してくるだろう。当初は付属品からの割引を含めて10万円引き程度でストップをかけてくるとみていい。ただし、攻め方しだいで上乗せは可能。事前商談での合格ラインは15万円としたい。値引きの合計が20万円前後になったら文句なしの特上クラスだ。正式発売後、予想を上回る注文が入ると、値引きを引き締めてくることもあるので、すぐにでも新型を購入したいというなら、事前に仕掛けたほうが得策だ。もちろん早期に契約すれば納期も早くなる。ちょっとタイミングが遅れると、数か月待ちとなることもあるので、下取り車の車検切れが迫っているという人は早めに注文することをお勧めする。
 攻略の決め手は「シエンタ同士の競合にもち込む」ことだ。トヨタの販売店は都道府県単位にトヨタ店とトヨペット店、カローラ店、ネッツ店の4系列が存在するが、シエンタはすべてで取り扱っている。基本的に経営は別なので「四つ巴の争い」にもち込むことができるわけだ。ただし、最初からこの手を使うとセールスマンが警戒して引いてしまうこともある。当初はフリードとの競合で攻めて、値引き交渉が終盤にきたらトヨタ同士の競合を明らかにして一気に決着をつけるのがセオリーだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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