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更新日:2018.11.24 / 掲載日:2018.05.14
【2018年5月】ボーナス商戦直前 トヨタハリアー購入直前購入ガイド 気になる最新値引き交

高級クロスオーバーSUVのジャンルを開拓してきたトヨタ・ハリアー。2013年に3代目としてフルモデルチェンジした現行型は、デビューと同時に瞬く間に人気モデルとなり、デビューから5年近く経過した現在でもその勢いを維持している。
2017年6月のマイナーチェンジで新たに2Lターボ車を追加。3つのパワートレーンを選ぶことができるようになった。高級感溢れる内外装も引き続き健在。ハリアーしか目に入らないという指名買いが多いことでも知られる。
最新マイナーチェンジでは、フロントのバンパーデザインを変更

「Elegant Velocity」をデザインテーマとしたエクステリアデザインは、過去2代のハリアーに共通する水平基調で流麗なスタイリングを継承しつつ、洗練された新世代SUVを象徴するデザインとしている。最新マイナーチェンジでは、フロントのバンパーデザインを変更。アッパーグリルを薄くし、ロアグリルをよりワイドにすることで、空力、冷却、歩行者保護性能を考慮したアンダーグリルとし、それを強調させたTOYOTA独自のフロントデザインであるアンダープライオリティをよりダイナミックに演出している。またリヤビューは、コンビネーションランプを赤色の面発光とし、アイコニックなデザインを実現している。ボディカラーは、新色であるダークレッドマイカメタリックとダークブルーマイカメタリックを含む全6色を設定している。
T字型の横方向に広がったインパネデザインは共通だが、グレードごとに細かく仕様が分かれることもハリアーの特徴。エントリーのエレガンスでも、各パーツの仕立ての良さは実感できるだろう。上質感を高めるパネル類は、NA車とハイブリッド車は黒木目×幾何学柄、ターボ車はメタルカーボンで加飾される。プレミアムとプログレスは、より豪華な室内空間に仕上げられたメタル&レザーパッケージを選択できる。

NA車とハイブリッド車の中間に位置するのが、ターボ車の立ち位置

マイナーチェンジで231PSを発生するターボ車が追加されたこともあり、151PSを発生する2LのNA車はスペック的に見劣りしてしまう。一方でシステム出力197PSを発生する2モーターのハイブリッド車は車格感に見合った動力性能を持ち、ハリアーらしさを十分楽しめる。そんなNA車とハイブリッド車の中間に位置するのが、ターボ車の立ち位置だ。性能や先進感はハイブリッド車が優位に立つが、車格やSUVの使われ方、価格などを考慮すればターボ車のバランスの良さは際立っている。
2Lターボは、ダウンサイジングターボとしては低回転でのトルクの立ち上がりに鈍さを感じるが、走行速度が高くなるほど素直さも余力も増加する。高速操安性を強化したサスチューンもあって、長距離走行でこそ真価を発揮する。また、ハイブリッドのTHS2とE-Four(電気式4WD)の組み合わせは絶妙。加速や余力感といった動力性能に加えて、滑りやすい路面での駆動性の良さなど秀でる部分も多く、幅広い走行ステージで最上級仕様にふさわしい性能を披露してくれる。上級SUVというキャラクターを考えると2LNAユニットは少々力不足。余力もなく、加速時のエンジン回転上昇も大きめ。また、ターボ車は6速ATを採用するが、NA車はCVTを採用する。この違いも大きい。
2Lハイブリッド
2Lターボエンジン
2LNAエンジン
車両と歩行者に対応したプリクラッシュブレーキや全車速型ACCを装備

Toyota Safety Sense P(ミリ波レーダー&単眼カメラ)
前述した2017年6月のマイナーチェンジで、車両と歩行者に対応したプリクラッシュブレーキや全車速型ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が備わるセーフティセンスPを全グレードに標準装備した。レーンキープアシストも警報と操舵支援機能を備える上級仕様であり、マイナーチェンジ前は他のライバル車に比べて物足りなかった安全&運転支援装備が大きく向上している。ただし、BSM(ブラインドスポットモニター)の設定がないのは残念であり、高価なプレミアムSUVという車格を考えれば、最新レベルとは言い難い面も残る。また、右左折の際、16灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプを採用。先進性を強調するとともに、周囲からの被視認性を高め、安全性の確保に寄与している。さらにヘッドランプ点灯時、ウィンカー操作やステアリング操作と連動して点灯するLEDコーナリングランプを設定。交差点への右左折進入などに、歩行者や障害物の視認性を確保している。
ハリアーのラインナップをチェック パワートレーンは2LNAガソリンにターボ、ハイブリッドの3タイプをラインナップ

ターボ車には少々スポーティな演出も加わるが、全てのパワートレーンに、エレガンス/プレミアム/プログレスの3グレードが設定される。内装の仕立てが大きな差別箇所で、プレミアムとプログレスは本革シートが備わるメタル&レザーパッケージ車も選べる。エレガンスでも十分豪華だが、よりハリアーらしさを求めるなら、プレミアム以上を選ぶのが無難。少々高価になるがメタル&レザーパッケージは、ハリアーらしさを楽しめる魅力的な内容だ。
2017年9月には持ち込み車両登録になるが、GR SPORTを新設定。専用チューニングサスペンションやスポット打点追加&ブレース追加などでス高性能を強化。GRロゴ付きの専用メーター、専用マフラー、カーボン調加飾、小径ステアリングホイールなどを採用する。個性的でスポーティなハリアーが欲しいなら是非購入候補に加えたいグレードだ。GR SPORTはELEGANCEグレードがベースで、2LNAエンジンの2WD/4WD、2Lターボの4WDの3タイプをラインナップしている。
値引き攻略法! ハリアーは 「いまが買い頃、たたき頃!」値引き額20~25万円引き程度ではもの足りない。付属品たっぷりなら30万円引きを目指せ!!

トヨタには原則として都道府県単位に4系列の販売チャンネル(系列)があるが、ハリアーはトヨペット店だけが取り扱う専売モデルだ。他系列に姉妹車も設定されていなければ、提携している他社にOEM(相手先ブランド)による供給もしていない。すなわち「ハリアーを欲しければ、原則として地元のトヨペット店に行くしかない」ということになる。そのせいか、ユーザーが(ハリアーしか眼中にない!)という態度で商談すると、「値引きはあまりできません。でも、中古車市場で人気が高く、中古車価格は高値安定を続けているので下取り額が高くなります。つまり、新車を購入するときの値引きは小さくても買い替えの際に得をするわけです」などといってくることが多い。もっとも、セールスマンによれば「あまい客なら、そういう強気な売り方もできるが、最近は厳しくなっている。とくに売れ行き好調のCX-5と真っ向から競合するし、大幅な値引きを出しているエクストレイルもあなどれない。VWやBMW、アウディなどの輸入SUVとぶつかることも多くなっているし、「畑違い」のレヴォーグとも競合することがある。さらにこの夏、フルモデルチェンジするフォレスターの存在も無視できない。正直なところ“専売だから強気な売り方ができる”なんて状況は過去の話だ。競合していることがわかれば、こちらも“値引きで勝負”に出る」とのこと。つまり、ハリアーは 「いまが買い頃、たたき頃!」というわけだ。ちなみに、県境に住んでいる人や勤務先が他県にあるという人は越境して経営資本の異なるトヨペット店同士を競合させることも可能。実際、この越境作戦はすこぶる効果的だ。秘訣は「他県を先行させて地元にぶつける」こと。
おとなしく商談すると、付属品の値引きを含めて15万円程度で話をまとめようとしてくるケースが目立つ。とくに地方はガードが堅く、「ハリアーは安売りするクルマではありません。これ以上の上乗せは会社が許可してくれない」などといってくることもある。ただし、前述したライバル車との競合にもち込めば大幅な上乗せが引き出せる。実際、20から25万円引き程度ではもの足りない。付属品をたっぷり付けて購入するなら値引きの合計を30万円にもっていきたい。大都市部はとくに緩く、40万円に乗った例も報告されている。納期はガソリン車なら1か月以内。HVも通常は1か月程度だが、グレードや色によっては2か月かかることもある。
提供元:月刊自家用車