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更新日:2018.11.27 / 掲載日:2018.05.02

【2018年5月】ボーナス商戦直前 セレナ購入直前購入ガイド

 ミドルサイズミニバンで単一車名としてはトップクラスの人気を誇る日産セレナ。2018年2月には、発電用のエンジンを搭載し、モーターで走行する「e-POWER」を追加。今回はそのラインナップもおさらいしつつ、2018年夏のボーナス商戦を控えた最新の値引き攻略法を伝授しよう!

あらためておさらい。日産セレナってどんなクルマ?

 “家族のためのミニバン”そんな言葉をキーワードに、2016年8月にデビューした日産セレナ。セレナが属するミドルサイズの1BOXミニバンは、実用性や多用途性を極めたモデルと言って良い。くつろげるサロン的な感覚を重きにおく、アルファード/ヴェルファィアといった1ランク上とは異なり、多人数乗車やラゲッジの使い勝手を重視するミドルサイズは、ミニバンの本流を突き進む存在だ。

e-POWERハイウェイスターV

 セレナは、従来のように標準モデルとハイウェイスターが設定されており、どちらも第一印象はモダンで洗練されていて、フォーマルな服装にも似合いそう。子どもウケするような愛嬌のあるマスクではないが、グッと存在感が増したように感じる。デザインキーワードとして、標準のセレナは「家族をつつみ込む晴朗なハッピーカプセル」、ハイウェイスターは「ダイナミックな高速カプセル」とあり、標準モデルはやや優しげな雰囲気、ハイウェイスターは押し出し感が強めのスポーティな雰囲気だ。セレナGとハイウェイスターGに標準装備となるLEDヘッドランプや、次世代の日産デザインの象徴となるという「ブーメランランプシグネチャー」を採用したLEDテールランプなど、先進性もバッチリ。e-POWERは、ブルーを基調としたメッキ加飾や空力に優れるリヤサイドスポイラー、専用ホイールを採用する。

e-POWERハイウェイスターV

  • e-POWERハイウェイスターV

  • 標準車G

 クラストップの室内空間を実現した新型セレナは、どの席に座っても快適に過ごせることを念頭に、様々な工夫を凝らしている。とくに2列目と3列目シートの格差を小さくしたかったとのこと。確かに、乳幼児のチャイルドシートを2列目に装着すると、その横にはママが座ることになり、祖父母や友人は3列目シートに座ってもらうことが多くなるが、足元が狭かったり座面が薄かったりと、あまり積極的に勧めたくないと思うミニバンも中にはある。が、まずは運転席に座ってみると、出っ張りを抑えたメーターナセルや、シンプルでモダンなセンターパネルなどで、とてもスッキリとして広がり感のあるインパネ。アイポイントの地上高が1410mmとクラストップの高さとなるので、より遠くまで見通せて気持ちがいい。運転席と助手席、2列目へのウォークスルーもOKだ。そして2列目シートは、通常でも膝周りが784mmとかなり広く、超ロングスライド+横スライドの機能を使うと膝周りは900mmとのこと。脚を組むのはもちろん、足元に大きなスーツケースでも置けそうなほどの広さがある。最前端にスライドすれば、チャイルドシート装着時でも運転席から子どもに手が届く「ベビーケアモード」があったり、横スライドをすればシートがセパレートされて、3列目へウォークスルーができるのもファミリーに嬉しい機能だ。またBピラーとシートの間隔が広げてあり、横方向の圧迫感がないのもリラックスできる理由。3列目シートは120mmの前後スライドができ、たっぷりの膝周り。クッションの厚みも長さも十分にあり、簡易シートに座っている感覚はまったくない。クラストップの室内長3240mm、室内幅1545mmに加え、ホイールハウスの張り出しを小さくするなどの工夫で、これなら大人がゆったりとくつろげるスペースだ。e-POWERのインテリアは、セカンドシート中央部を独立スライドのセンターコンソールとして使える「スマートマルチセンターシート」を駆動バッテリー搭載のため廃止。2人掛けのセカンドキャプテンシート仕様のみとなり、乗車定員も7名となる。

 また、広さだけでなく、ドリンクホルダーやUSBジャック、折り畳みテーブルが3列目シートにも備わったり、3列目シートに座ったままでもスイッチでスライドドアが開閉できたりと、使い勝手でも格差がないようにとの配慮に感心。収納ではフロントに8か所という多さはもちろん、シートバックポケットが2分割できるようになっていたり、2列目シート用のテーブルがより機能的になっていたりと、スマートフォンなどの小物が使いやすくなっている印象。子育て中は停車時に小物を置く場所があると助かることが多く、これはかなり活躍しそうだ。ラゲッジスペースは サードシートスライドは空荷の時のくつろぎ向け。サードシート格納作業はちょっと面倒。格納時の張り出しが大きめなので平置きでは積載量が多少減少する。また、ガラスハッチの採用により日常用途での使い勝手に優れるのが特徴だ。

ガラスハッチ

  • ポケット&テーブル、USB充電端子

1.2Lエンジン+e-POWER

 パワートレーンは、ガソリンモデルは 廉価モデルのSを除いてほとんどのグレードに2Lマイルドハイブリッドを搭載。簡易型ハイブリッドとなっているが、電動のアシストは発進などごく限られている。拡張型アイドリングストップ車と考えたほうがいい。エンジン性能は標準的だが、加速側に振ったCVT制御もあって、負荷に対する回転変化が大きく、実際の加速性能よりも余力感を低下させている。体感静粛性も低下しやすく、前世代の基準器といった感じだ。対してe-POWERは、搭載エンジンは1.2Lの自然吸気仕様。それでも十分なのはシリーズ式ハイブリッドならでは。エンジンは純粋に発電機として用いられ、駆動は発電機とハイブリッド用バッテリーから供給される電動モーターのみで行われる。エンジン稼働は駆動力とバッテリー充電を行うが、この管理の巧みさがe-POWERの見所のひとつ。本格ハイブリッド車では珍しく油圧協調型フットブレーキを採用せず、エンブレ回生域の拡大でカバーしている。走行モーターはギヤ比固定の減速機構のみ。レバーやボタンは制御を変更するモードセレクターとして機能する。ノートと同じく、e-POWERならではの力強い走りや「e-POWER Drive」によるワンペダル感覚の運転*を楽しむことが可能。新たにエンジン始動を控えるマナーモードや充電優先のチャージモードを新設定。これは先にe-POWERを採用したノートにはない新機能だ。乗り味もは、浅い踏み込みや踏み込み直後のトルクの立ち上がりが良く、ヴォクシーより排気量の大きなエンジンを搭載しているような印象だ。

 リーフのようにエンジンを持たない電気自動車(純EV)に対し、エンジンで発電してモーターで走るのが「e-POWER」。図の「従来型ハイブリッド」は日産の「S- ハイブリッド」を説明したもの。エンジン補助のモーターを積むマイルドハイブリッドであり、プリウス等のストロングハイブリッドとは区別される。

 先進安全装備ではライバルを凌駕。高速道路同一車線自動運転技術であるプロパイロットをメーカーOPで設定。機能の一つであるACC(オートクルーズコントロール)は渋滞追従を含む全車速型を採用。LKA(車線逸脱防止機能)は車線維持操舵機能を備え、進入禁止/ 一時停止/ 制限速度の標識検知機能も採用。MOD(移動物検知)機能付き俯瞰表示全周モニターなど、全乗用車系でも充実した安全& 運転支援機能を備える。また、パワートレーンとの相性のよさか、ガソリン車よりもe-POWERの方がACCとLKAの制御精度も向上している。

セレナのラインナップをチェック スポーティなNISMO、AUTECH、そしてe-POWERの追加で幅広いラインナップに!

e-POWERハイウェイスター

 2016年8月のフルモデルチェンジ時点では、先代と同じくハイウェイスターと標準車、そしてオーテックのライダーをラインナップしていた。パワートレーンは最廉価グレードのSが2Lガソリン、その他が2Lガソリンエンジン+マイルドハイブリッドという展開。その後、2017年5月に標準車のXとハイウェイスターをベースに「LEDヘッドランプ」や「両側ハンズフリーオートスライドドア」、「16インチ&アルミホイール(2WDのみ)」、「快適パック」、「日産オリジナルナビ取付パッケージ」を標準装備とした特別仕様車「Vセレクション」を発売。さらに、2017年11月に専用のボディ補強やサスペンションチューニングや専用エアロ、そして専用チューニングコンピューターや専用スポーツチューンドマフラーを装着した「セレナNISMO」を発売。そして、2018年1月にライダーの後継となる新たなカスタムカー「AUTECH」を発売した。「AUTECH」はプレミアムスポーティとして細部まで作り込まれたディティールと、メタリックシルバーの専用パーツによって上質と先進性を表現。さらに、「プレミアムスポーティミニバン」としてハンドリングや加速感をチューニングした、セレナ「AUTECH SPORTS SPEC」も設定している。2018年3月には前述の「e-POWER」を追加。「AUTECH」にも「e-POWER」を追加し、幅広いラインナップとなっている。

e-POWER XV

NISMO

AUTECH

値引き攻略法! 秘訣は「大盤振る舞い中のノア/ヴォクシー/エスクァイアを競合させる」こと e-POWERは値引きが20万円を超えたら合格!!

 ミドルクラス・ミニバンはトヨタと日産、ホンダの“三強”が激しい販売競争を展開中だ。各社ともに競合していることがわかると“値引きで勝負”に出てくるため、ユーザーは「思ったより割安な購入ができる」と期待していい。販売関係者は「このクラスの中古ミニバンは割高な価格をつけているので、へたに高年式の中古車を買うくらいなら大幅な値引きを出している新車を買ったほうが買い得感は大きい」と指摘している。
 セレナも値引き条件はかなり緩く、スマートシンプルハイブリッド車/ガソリン車は黙って座っても車両本体から20~25万円引き、付属品(ディーラーオプション)から10~20%を出してくることが多い。さらに競合をあおりながら商談を進めれば、車両本体と付属品の値引き合計が40万円を超える可能性が高い。大都市部では50万円の大台に乗った例も報告されているほどだ。ただし、発売以来、好調な売れ行きを保っているe-POWERは別格だ。日産の販売店には「独自のメカニズムを持った特別なクルマなので安売りしたくない」との意識が強くあるため、全国的に値引き販売には慎重な姿勢をみせている。実際、値引きの基本を5万円程度に設定している店が目立つ。もちろん多少の上乗せはきくが、付属品の値引きを含めて10~15万円を提示して「これ以上は会社が許可してくれない」などとストップをかけてくることが多い。現状では値引き合計が20万円を超えたら合格。25万円を超えたら特上クラスと考えていい。
 攻略の秘訣は「大盤振る舞い中のノア/ヴォクシー/エスクァイアを競合させる」こと。この三兄弟を先行させて「向こうはここまで安くなった。家族は『トヨタがいい』といっているが、私はセレナが気に入っているので、思い切った値引き条件を出してくれたらなんとか説得する」などとやると効果的だ。当然ながらe-POWERにはハイブリッドをぶつけること。その際、支払い総額を比べながら「ハイブリッドに比べてe-POWERは高くなる。同額にしろとはいわないが、もう少し差を縮めてほしい」などと攻めると有効だ。ステップワゴンを競合させるのもいいが、トヨタ勢のほうがパンチ力は強い。また、“スズキ版セレナ”のランディを競合させる手もあるが、日産のほうが攻めやすく、値引きも大きくなる傾向があらわれている。経営資本の異なる日産の販売店がある地域はセレナ同士の争いにもち込むこと。ただし、いきなりこの戦術で仕掛けると引いてしまうこともあるので要注意。当初はセオリー通りトヨタやホンダで攻めて、値引き交渉が煮詰まったら“同士討ち”を明らかにして一気に決着をつけるのがコツだ。




提供元:月刊自家用車



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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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