車種別・最新情報
更新日:2018.11.01 / 掲載日:2018.01.16
BMWが2018年の計画を発表! 電気自動車i3の改良モデルも登場

BMW i3
文と写真●ユニット・コンパス
BMWグループにおける2018年最初のプレスカンファレンスは、過去最高となる販売台数を記録した2017年の報告から始まった。ビー・エム・ダブリュー株式会社の代表取締役社長ペーター・クロンシュナーブルは、すべてのブランドでプラス成長となった販売実績のスライドを示しながら、BMWグループがインポーターとして3年連続でトップシェアを獲得したと発表。具体的には、BMWブランドが52527台で3年連続の伸長、MINIブランドは過去最高となる25427台で8年連続のプラス成長となった。外国メーカー車モデル別新規登録台数のトップ10において、BMWグループのモデルが6台を占めたというから驚きだ。

ビー・エム・ダブリュー株式会社の代表取締役社長ペーター・クロンシュナーブル
成功の理由をBMWでは、5シリーズやX3といったニューモデルの登場に加えて、既存モデルについても市場ニーズに応えるべく積極的に改良を加えたこと、ブランドの中核となる1シリーズや3シリーズ、4シリーズにマイナーチェンジを行い商品力をアップさせたことを挙げた。また、MINIブランドについても、フルモデルチェンジしたMINIクロスオーバーが販売台数を牽引したと分析している。
そんな絶好調のBMWグループは、2018年さらなる躍進を目指し、ニューモデルを投入するという。この発表会でお披露目となったi3のLCI(マイナーチェンジ)モデルを皮切りに、春にMINI3ドア、5ドア、コンバーチブルの発表を予定。それに加え、ブランニューモデルとなるX2、そしてi8クーペ、i8ロードスターの日本導入も明らかにされた。
2018年に導入予定のBMW X3と新型MINI
BMW 8シリーズのコンセプトモデル。こちらも導入予定
BMW i8はマイナーチェンジを受け、ロードスターも追加される
より先進的で存在感を増した電気自動車BMW i3

BMW i3
BMWにとって2018年最初のニューモデルとなったのが、改良を受けたBMW i3。i3は、「大都市における持続可能なモビリティ」をコンセプトにしたサブブランドである「BMW i」の電気自動車で、2016年10月の改良によって約400kmの航続距離を実現し、実用性を高めたモデル。今回の改良はルックスのブラッシュアップが主で、フロントおよびリヤのバンパーをリデザインすることで、存在感と先進性を強調。LEDヘッドライトも全車で標準装備となった。ボディサイドにはマット・クロームの加飾が追加され、よりモダンで洗練されたデザインに仕上げられている。
さらに、電気自動車の宿命であるバッテリー消耗についても、新車登録から8年/走行距離10万km以内という条件で保証制度を用意。よりユーザーが安心して購入できる環境を整えている。価格は、538万円から644万円。

i3には、インテリア・デザイン・パッケージとして、クールで洗練された印象の「ATELIER(アトリエ)」、モダンでナチュラルなテイストの「LODGE(ロッジ)」、そして上質で高級感のある「SUITE(スイート)」を用意。LODGEとSUITEには、「ドライビング・アシスト機能」と「パーキング・サポート・パッケージ」が標準となる(ATELIERはオプション設定)。すべてのグレードに、発電用エンジンを搭載し、航続距離を伸長できるレンジ・エクステンダー装備車がラインアップされているのも特徴だ。
BMW i3(CVT)
全長×全幅×全高 4020×1775×1550mm
ホイールベース 2570mm
モーター最高出力 170ps/5200rpm
モーター最大トルク 25.5kgm/100-4800rpm
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 155/70R19・175/60R19
販売価格 538万円~644万円(全グレード)