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更新日:2026.05.11 / 掲載日:2026.05.11

《電動の正解!? 国産PHEV早わかり》基本/補助金&優遇措置ほか

クルマの電動化の行きつく先がBEVやFCEVなのは間違いないが、それらが今現在のクルマ選びの最適解かといえば、万人に勧められるほどインフラが調っているとは言い難い。一般的なHEVの先へ進みたいなら、先進と実用が好バランスなPHEVが有力候補となる。

●文:川島茂夫

※本記事の内容は月刊自家用車2026年6月号制作時点(2026年4月中旬)のものです。

電動車の最適解!? 国産PHEV早わかり

現時点で不安知らずの「いいとこ取り」システム
自動車運用のためのインフラは長らく内燃機車(ガソリン/ディーゼル)のために発展し整備されてきた。将来的にクルマの主力がBEV(バッテリーEV)になるのはほぼ確実だが、内燃機車用に構築されたエネルギー補給網、具体的にはガソリンスタンドに比べると急速充電ステーションは少なく、チャージ時間においても内燃機車と比べるべくもない。
遠出の時のリチャージ(充電)問題はBEVの弱点ではあるが、エネルギー源が電気だからこそのメリットもある。それが自宅での充電など、充電場所の融通だ。電灯線のコンセントそのままというのは何だが、急速充電施設がなくともBEVの普通充電対応のコンセントにより家庭用電力(100/200V)での充電が可能。帰宅して翌朝には満タンというのは内燃機車では有り得ない。自宅充電に対応していれば短距離用途なら毎日使っても外部の充電ステーションに行く必要はない。
内燃機車のリチャージ(給油)の融通とBEVの環境性能を併せ持てれば、今考えられる最良の乗用車となる。PHEVは正にそういった発想と経緯で誕生した。
PHEVの名のとおりパワートレーンの構造面ではHEVに外部からの充電機能を加えているが、性能面では純電動走行領域の拡大がHEVとの差異。ハイブリッド走行では高負荷でエンジンを稼働させるがバッテリーの蓄電量が十分なPHEVは高負荷域でも純電動走行を行う。要するに蓄電量が余裕なら性能的にもBEVとして稼動する。性能諸元に於ける満充電時のEV走行航続距離はBEV的に使える目安と考えていい。
EV走行航続距離は先日生産が終了したエクリプスクロスPHEVだと50㎞台となってしまうが、最近では70㎞以上が一般的であり、使用条件や運転による影響も受ける。あくまでもEV走行限定の航続距離であり、蓄電量が減れば自動的にハイブリッド走行モードに移行するので、電池切れの心配は不要。ぎりぎりまでEV走行を堪能できるわけだ。
適応用途においてPHEVの最大の特徴となる自宅充電と日常用途の組み合わせは大きな強味だが、ひとつ難点を挙げるならPHEVは大容量バッテリーの搭載もあって比較的車体寸法の大きなモデルが主となるためタウンユース向けとは言い難い。もちろん、価格もタウンユースを主用途で選ぶようなレベルではない。
前述したようにエンジン稼働なしでハイブリッド走行時と大差ない動力性能やドライバビリティを得るために強化された電動駆動系もあり、動力性能面でもHEVの上位モデルとしてPHEVが設定される。BEV同様の静粛性と力強さは走りのプレミアム性で大きな付加価値となる。
長距離用途はHEV、日常用途はBEVのいいとこ取りでPHEVというのがひとつ。もうひとつがHEVの最終進化形としての走行性能のアドバンテージを求めてのPHEV。この二つの要素を求めてこそPHEVを選択する意味も見えてくる。
車両価格を考えるとエコプレミアムのイメージも強く、電力を使える経済的なメリットで価格差を回収するのは難しいが、BEV時代への過渡期には最もリスクの少ない選択のひとつなのは間違いないだろう。

PHEVの基礎知識

充電でも給油でも走れる汎用性が魅力だ
 内燃機と電気モーターを併せ持つのがHEVだが、PHEVはそこに充電(プラグイン)機能が加わる。電動走行を充電だけに依存せずにこなす、言わばHEVとBEVのいいとこ取りなのがPHEVだ。

ベースとなるハイブリッドシステムはシリーズ式やパラレル式など様々だ。

PHEVと他のパワートレーン比較

PHEVの補助金&優遇早わかり

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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