車種別・最新情報
更新日:2025.12.17 / 掲載日:2025.12.17
新型デリカD:5・発売直前先取り詳報!
ミニバンとSUVの要素を備え、レジャー適性の高さで独自のポジションを築くデリカD:5が内外装や走行機能などを刷新。JMS2025でも注目を浴びた新型のポイントを解説する。
●文:川島 茂夫 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年1月号制作時点(2025年11月中旬)のものです。
MITSUBISHI 新型デリカD:5 発売直前詳報!

走りも装備もアップデート!!
ファンも納得、充実したマイナーチェンジだ
個性的なモデルが珍しくない昨今、中でもデリカD:5は唯一無二の存在と言える。全車2.3ℓディーゼル/8速ATの電子制御4WD、185㎜の最低地上高が他の1BOX型ミニバンとの違いを決定付けている。一般的なミニバンが生活四駆なのに対し、デリカD:5は悪路踏破性にこだわった4WD。強化車体と共に1BOX型SUVと呼ぶにふさわしい。
今回の改良では特徴を維持しつつ衝突安全規制等に対応。衝突被害軽減ブレーキ、サイバーセキュリティ、ADAS、マルチアラウンドモニターを強化し、安全・運転支援機能を現在の水準とした。
走行機能面ではHDL(自動降坂制御)やS-AWCの導入が見所。走行モードは従来の3モードからエコ/ノーマル/グラベル/スノーの4モードに変更され、2WD/4WDは自動制御となった。HDLは独立スイッチで制御の断続が可能である。
S-AWCはABS/ASC(安定制御)/AYC(最適回頭制御)と4WD駆動配分を統合制御し走行モードも司る。安定駆動性に加え、トルクベクタリングによるライン制御や回頭性の最適化が特徴。単なる安定性担保に留まらぬ、深い4輪制御だ。
アウトランダー等で実証済みの雪路コントロール性はSUVでも群を抜く。スポーツ走行用ではないが、限界付近のコントロール性が安全マージンを増やす。最大の売りである悪路踏破性も最新SUVに引けを取らず、全道路環境下で信頼性の高い走りだ。
外観はフロントグリル、前後バンパー、ホイールアーチモールを変更し、タフネスなSUV的雰囲気が深まった。インテリアは新シート表皮や金属調フィニッシャーでギア感を演出。基本造形は不変だがカジュアル&ギア志向に変化し、メーターもアナログ二眼式から8インチ液晶に一新され、機能と見栄えが向上した。
唯一無二の1BOX型SUVという存在がアップデート。新規&リピートユーザーともに納得のマイナーチェンジと言える。


MITSUBISHI 新型デリカD:5
●価格:約450万~約495万円 ●発売予定:’25年冬 ※写真はプロトタイプを含む











