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更新日:2025.12.16 / 掲載日:2025.12.16
《先取り大研究》トヨタ・新型RAV4
JMS2025で出会った要注目モデル「深掘り」大研究!
ジャパンモビリティショー(JMS2025)では、数多くの最新モデルがお披露目されたが、その中で外せないのは市販を前提としたモデルたちの動向だ。ここでは来年以降に市場投入が有力視されるクルマを徹底リサーチしてみるぞ。
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年1月号制作時点(2025年11月中旬)のものです。
TOYOTA 新型RAV4
電動化を強力に推進。機能面も大きく進化
現行型はSUVらしいアウトドアレジャーのイメージが強かったが、新型はニーズの多様化に対応したキャラの再構築を実施。コア/アドベンチャー/GRスポーツの3系統で構成される。
コアはコンセプトの基礎となるモデルであり、フロントマスクなども都市と自然をクロスオーバーさせたような外観に仕立てられていることが特徴。現行型で人気の牽引役となっていたアドベンチャーは、存在感のあるルーフレールやタフな印象を与えるフロントマスクなどSUVらしいルックスを引き続き採用。新グレードとなるGRスポーツはオンロードでのスポーツ志向を意識した内容が盛り込まれる。
現行型は、2ℓガソリンと2.5ℓハイブリッド&プラグインハイブリッドの3タイプが設定されていたが、新型はハイブリッドとプラグインハイブリッドの2タイプとなる。コアはどちらも選べるが、アドベンチャーはハイブリッド、GRスポーツはプラグインハイブリッドのみの設定となる。
ハイブリッドは現行型の改良仕様を採用しているが、プラグインハイブリッドは、駆動モーターの高出力化やDCコンバーター一体化&高効率の新半導体の採用などが加えられた新開発のシステムにアップデート。バッテリー容量増と合わせて150㎞の満充電EV航続距離を目標として開発されている。また、現行型には採用されなかった急速充電にも対応していることもポイントのひとつ。駆動方式は後輪に独立した電動駆動系を採用したE-Fourのみの設定だ。
走行性能には直接影響しないが、電子制御系のプラットフォームとして独自開発の「アリーン」を初採用することもトピック。新型RAV4ではまだ機能が限定されているが、将来的には走行に関わる機能も含めて通信によるアップデートなどが可能となる次世代のシステムになる。
まもなく正式発売される新型は、車体サイズは多少拡大しているがほぼ同じで、キャビンスペースや実用機能も大きな変化は見られない。だが、中身は一変。走行性能の向上に加えて、車載ITやADAS関連の機能向上といった最新を名乗るにふさわしい進化も加えられている。ミドルSUVの定番モデルとしてのポジションを維持しながら、時代の進化に上手に適合した一台だ。
新型RAV4《エクステリア》
イメージは3つの系統で差別化
都市部でもレジャー用途でも扱いやすい車体寸法やプロポーションは、現行型と同じ方向性だが、フロントマスクは3系統それぞれに変化が加えられ、狙うキャラに則したデザインになる。スポーツキャラが強まるGRスポーツは最上位の設定になる。




新型RAV4《キャビン》
機能は大幅にアップデート
大型センターディスプレイの採用など、コックピットの雰囲気はアップデートされるが、キャビン容量や基本機能は現行型と大差なし。インパネまわりの大型センターコンソールや各表示系のレイアウトも大きな違いは感じられない。



新型RAV4《パワートレーン》
PHEVは新世代ユニットへ進化
ハイブリッドシステムには、トヨタが得意とするシリーズ式とパラレル式を融合させたスプリット式を採用するが、プラグインハイブリッドはより高効率化が図られる新型にアップデート。一充電航続距離も大幅に伸ばし、急速充電にも対応する。駆動方式は全車E-Fourを採用。
