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更新日:2025.07.08 / 掲載日:2025.07.08
ロールス・ロイス「ファントム・ダンテル」 繊細な刺繍で彩られた芸術的インテリア
ロールス・ロイス・モーター・カーズは現地時間の7月3日、手作業によるクチュールレースから着想を得た、世界で1台のビスポークモデル「ファントム・ダンテル(Phantom Dantelle)」を公開した。

ファントム・ダンテルは、ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイを通じて中東のある顧客からオーダーされたモデル。繊細なテクスチャーと優しい色合いが、インテリアとエクステリア両方のデザインの基盤となっている。
最大の特徴は、立体的な花のモチーフと真珠のような柔らかなディテールがあしらわれたインテリア。独自のギャラリーは、フロントのフェイシア全体にわたって広がり、ビスポークのアートワークを飾るために特別に設計されている。

ギャラリーの刺繍は、16万以上ものステッチで構成。複数のステッチ技法、糸の密度、ローズゴールド、サンライズ、オートミールといった色調を重ね合わせ、花びらやシダ、レースの質感が繊細に表現されている。
フィリグリーのレースのようなベースは、トリプルランステッチによって形成され、メッシュ構造が形づくられている。その上に、シルクのような柔らかな光沢をもつ花のデザインがサテンステッチで描かれ、真珠を思わせるディテールが、光を捉えて繊細な深みを生み出す立体的なアクセントとして加えられた。

リアシートの間に設けられたウォーターフォール・セクションは、花のテーマを引き継ぎ、ギャラリー(ダッシュボード)にデザインされた植物のディテールを反映した繊細な刺繍が施されている。スピーカーグリルはローズゴールドで仕上げられ、刺繍のトーンをさりげなく引き立てる。


ボディカラーは、依頼主専用カラーとなるクリスタルのアークティック・ホワイトとパレ・ネマスカ・ドーンのツートーン仕上げに。ダブルコーチラインはサンライズで描かれ、手描きのモチーフとして真珠の「実」を持つ葉の枝があしらわれ、インテリアに込められたアートワークのテーマとも呼応している。

22インチのディスクホイールは、全面ポリッシュ仕上げで、センター部分はボディと同色、センターピンストライプにはアークティック・ホワイトを採用。ポリッシュ仕上げのパンテオングリルにはローズゴールドのスピリット・オブ・エクスタシーが冠され、刻印入りのトレッドプレートにも、同じくローズゴールドが用いられた。
ロールス・ロイス 公式HP:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
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