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更新日:2021.08.31 / 掲載日:2021.08.31
ロータス初のSUV「タイプ132」2022年に発売予定 EV製品計画を発表
現地時間8月31日、ロータステクノロジーは中国の武漢で起工式を行い、正式にグローバル本社を立ち上げた。起工式には吉利控股集団のEricLi会長と、グループ・ロータスのFengQingfeng CEOが出席。今後5年間のロータス製品計画の詳細が発表された。
新部門「ロータステクノロジー」
ロータステクノロジー 建設イメージ
ロータステクノロジーはグループ・ロータスの新部門であり、「インテリジェント・テクノロジー」のグローバル子会社となる。その役割は、バッテリーとエネルギーマネジメント、電気モーター、電子制御システム、インテリジェント・ドライビング、インテリジェント・マニュファクチャリングなどの分野の開発推進。
ロータステクノロジー本社は2024年に完成予定。 また、世界市場向けのロータスの電気自動車を製造するための新しいロータスの工場は、今年の後半にオープンする予定という。
ロータス初のSUV「タイプ132」は2022年デビュー予定
ロータス・EVレンジ
2022年、ロータスはコードネーム「タイプ132」と呼ばれるEセグメントのSUVをデビューさせる。2023年にはEセグメントの4ドアクーペである「タイプ133」、2025年にはDセグメントの新型SUVである「タイプ134」が登場する予定。さらに2026年には、新型の電動スポーツカー「タイプ135」が加わる。
これらの新型車に加えて、電気自動車のハイパーカー「Evija(エヴァイヤ)」と、ロータス最後のガソリンエンジン搭載スポーツカー「Emira(エミーラ)」が英国のヘテルで製造される予定。
インテリジェントドライブの分野では、10年後の技術開発目標として「トラックレベルのインテリジェントドライブ」というコンセプトを発表。この新技術の目的は、先進的なソフトウェアとハードウェアによって、ドライバーの安全性を高め、路上でのパフォーマンスを向上させながら、サーキットではF1ドライバーと同等のパフォーマンスを発揮できるようドライバーを支援すること。その結果、どのような環境でも、よりやりがいのある、安心感のある体験を提供するという。
4月に開催された世界戦略会議「Driving Tomorrow」で発表された4つの新型車プラットフォームのうち、ロータス・プレミアム・アーキテクチャーを用いて、新しいプレミアム・ライフスタイル・ビークルの開発が行われる。プレミアム・アーキテクチャーは、2,889mm~3,100mmのホイールベースに対応しており、将来的にはさらに拡張される可能性がある。プレミアム・アーキテクチャーは、2,889mm~3,100mmのホイールベースに対応し、将来的にはさらに拡張可能で、C+からEセグメントまでのすべての乗用車の開発に対応する。92-120kWhのバッテリーを使用し、業界最先端の800ボルトの高速EV充電システムに対応可能。このプラットフォームで開発された製品は、0-100km/h加速が3秒以下になるとみられる。
武漢のロータス新工場は今年末にオープン
ロータス・テクノロジー・マニュファクチャリング・ファシリティ 建設イメージ
武漢のロータス新工場は、ヘテルとノリッジにある既存の英国スポーツカー製造・パフォーマンス施設を補完する形で、今年末にオープン予定。工場の敷地面積は100万平方メートル以上、投資額は80億元(9億ポンド)以上で、年間15万台の生産能力を有する。
ロータスの新工場は、世界で初めて統合されたインテリジェント・テスト・トラックを備える。人が介在せず、自律走行技術を用いて車両をワークショップに運び込むことができるシステムを備えているという。時速140マイル(230km/h)までの車両が16のコーナーを走行できるように設計されている。
将来の開発戦略
中国のロータス・テクノロジーと英国のロータス・チームは、グループ・ロータスの将来の開発戦略の中核を担う。英国のロータスは、スポーツカーや電動ハイパーカー「Evija」の開発・生産を担当するほか、ロータスブランドの世界的な販売をコーディネートする。
中国のロータス・テクノロジーは、新世代のライフスタイル製品の統合を担当し、中国のEVおよび製造の専門性、英国のデザインおよび先進性能センター、ドイツの研究開発リソースを結集し、グローバルな開発・生産を行う。中国と英国のチームは、拡大したインテリジェントな電気自動車の未来に向けたグループ・ロータスの変革を後押しする存在となる。