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更新日:2025.02.01 / 掲載日:2025.02.01
《TAS2025》トヨタ車まとめ!〜初披露GRヤリス他〜
ズバリ! 今年は新車の当たり年、市販化前提モデルも大量展示!
《東京オートサロン2025》注目モデルガイド
新春の名物イベント「東京オートサロン」。今年は例年以上に粒ぞろいで、市販化前提のクルマや今後発売されるクルマのスタディモデルがズラリ。ここでは今年の新車戦線を占うクルマを中心にその魅力を紹介するぞ。
●写真:澤田和久/月刊自家用車編集部 ●文:横田晃
TOYOTA GRヤリス Mコンセプト

最新ターボをリヤミッドに。次期セリカへの搭載が有力
トヨタ(正確にはトヨタ・ガズー・レーシング=TGR)ブースの目玉は、ワールドプレミアとなるGRヤリスMコンセプト。もともとはFFベース、つまりフロントエンジン車であるヤリスのリヤセクションに新開発の2ℓ4気筒ターボを搭載した、ミッドシップのスーパースポーツコンパクトだ。
スーパー耐久シリーズに参戦する予定、と聞くとレースに勝つためのスペシャルカーかと思ってしまうが、意外とこのクルマ、市販車への発展も視野に入れた実験車の匂いがする。というのも、2024年のラリージャパンで開催されたトークショーの中で、トヨタの中嶋裕樹副社長がセリカの復活を口頭ながら約束しているのだ。
セリカといえば、かつて4WDターボのGT-FOURでWRCを席巻したスポーツクーペ。それが今復活するとなれば、GR86のようなクーペボディに強力なエンジンを積んだミッドシップスポーツとなってもまったく不思議ではない。かつてトヨタはMR2~MR-Sという3世代のミッドシップスポーツを世に送り出したが、現在でも高い人気を誇っている。
久々の国産ミッドシップスポーツの復活を大いに期待したいところだ。







TOYOTA GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)

空力性能を突き詰めた最高峰モデルをデリバリー
GRヤリスエアロパッケージは、このクルマでのモータースポーツ活動を通して開発された、レースシーンから生まれたエアロパーツを装着したプロトタイプ。可変式リヤウイングをはじめとする6点のパーツは、空力性能、操縦安定性の向上に直結すると同時に、機能美という言葉通りの存在感をヤリスに与えている。展示車には、昨年発売された進化型GRヤリスのRCグレードのオプションとして設定された縦引きパーキングブレーキも搭載。プロトタイプということで価格などは未発表だが、この精悍ないでたちを、マイカーのノーマルヤリスで実現したいと思うクルマ好きのおとーさんも少なくないのでは?




TOYOTA GR YARIS(ニュル24h参戦車両)

6年ぶりにニュル24時間耐久へ参戦するマシン
2025年シーズンから、ニュルブルクリンク耐久シリーズと、日本のスーパー耐久シリーズにTGRとROOKIE Racingが一体となった「TOYOTA GAZOO」から参戦するマシン。6月21日〜22日に開催予定のニュルブルクリンク24時間耐久レースには、東京オートサロン2024 にて世界初公開した、新開発8速オートマチックである 「GR-DAT」を搭載した進化型GRヤリスが投入される。ボディに記されたGR-RRの表記は、初心に立ち返った姿勢でレースから学び、もっといいクルマを作るという志と決意を表したものだという。モリゾウこと豊田章男会長の本気の表れだ。
ニュルブルクリンク参戦モデルが集結!
ステージ横には、2007年に初参戦したアルテッツァから14年のレクサスLFAと86、19年のGRスープラ、さらに訓練に使われた80スープラまで、ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦の歴史を物語るマシン群も並んだ。最初はトヨタの名を使うことが許されず、GAZOO Racingの名でエントリーしたという苦闘の足跡だ。





