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更新日:2024.12.12 / 掲載日:2024.12.12
アストンマーティン「ヴァルハラ」2025年、生産開始 “究極の電動スーパーカー”全貌明かす

アストンマーティンは現地時間の12月11日、ミッドエンジン・ハイブリッド・スーパーカー「Valhalla(ヴァルハラ)」の詳細を明らかにした。現在、開発は最終段階を迎え、限定999台のみ、2025年第2四半期に生産開始予定としている。


ヴァルハラは、公道とサーキットの双方で高いパフォーマンスを発揮し、業界の基準を新たに打ち立て再定義するモデルとされており、アストンマーティン初の量産ミッドエンジンスーパーカーであり、初のプラグインハイブリッド車、EV専用モードでの走行性能を持つ初の量産車でもある。同社では“究極のドライバーズ・スーパーカー”を謳い、その完成度を強調する。

1,079PS / 1,100NmのPHEVパワートレインは、828PSを発揮するビスポークのフラットプレーンクランク4.0リッターV型8ツインターボエンジンと、251PSを追加する3基の電気モーターを組み合わせた構成。
トランスミッションは新開発のハイブリッド8速DCTが採用され、レスポンスの高い油圧式の電子制御リアディファレンシャルを装備。最高速度は電子制限で350km/h、0-100km/h加速は2.5秒というパフォーマンスを発揮する。
2基の電気モーターはフロントアクスルに搭載され、3基目の電気モーターは8速DCTトランスミッションに組み込まれており、リアアクスルのみに駆動力を供給。この3基の電気モーターは、パフォーマンスに特化したPHEVパワートレイン向けに設計した先進的な高性能バッテリー(HPB)システムによって駆動する。

エクステリアは、新たなデザイン言語を取り入れ、エクストリームスーパーカーとしてのパフォーマンスを新しいフォルムとプロポーションで表現。強力なダウンフォースを生み出す革新的なアクティブエアロダイナミクスと融合している。
ダイナミクス、エアロダイナミクス、素材に関しては、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのコンサルティング部門であるアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)と連携し、専門技術を活用する。
ヴァルキリーで得た知見をフィードバックしたアクティブエアロダイナミクスにより、600kgを超えるダウンフォースを発生。この数値は240km/h(149mph)で達成され、その後、350km/h(217mph)の最高速度に至るまで維持されるという。

先進的なインテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス・コントロール(IVC)は、サスペンション、ブレーキ、ステアリング、アクティブ・エアロダイナミクス、パワートレイン・システムを監視し、あらゆる状況での最適なパフォーマンスとドライバーとの一体感を実現。
ドライブモードは、「スポーツ」「ピュアEV」「スポーツプラス」「レース」の4つから選択可能で、それぞれと連動して作動するIVCは、車両の挙動やドライバーの要求を継続して把握し、ダイナミックな特性を調整する。
各モードは、パワートレイン(トルクベクタリングやハイブリッドシステムの統合を含む)、サスペンションの硬さ、アクティブエアロ、ステアリングキャリブレーションの設定が異なり、それぞれ特徴ある走行特性を実現。ピュアEVモードでは、フロントアクスルのモーターのみで駆動し、航続距離は14km、最高速度は140km/h(80mph)に制限されている。



アストンマーティン 公式HP:
https://www.astonmartin.com/ja
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