車種別・最新情報
更新日:2024.08.07 / 掲載日:2024.07.31
スズキ・アルト「ここがピカイチ!」
今回は新車購入に際して「コレを選べば間違いない!」とオススメできるモデルを“鉄板モデル”としてセレクト。いずれも弱点が少なく平均点の高いモデルが揃う車種について、平均点を超える“ピカイチ”な部分にフォーカスしてその魅力を紹介していこう。
●文:渡辺陽一郎
SUZUKI アルト (軽セダン)

●価格:106万4800〜150万400円
●発表年月:’21年12月(’23年11月)
【0.66ℓガソリン FF/4WD】【0.66ℓハイブリッド FF/4WD】
本気でコスパを追求 移動と運搬に不満なし
今の軽自動車では、N‐BOXやスペーシアなど、全高が1700㎜を超えるボディにスライドドアを装着したスーパーハイトワゴンが人気だ。このタイプが軽乗用車全体の50%以上を占める。しかし軽自動車の本質は「低燃費と低価格」にある。ボディが小さければ車両重量も軽くなり、燃費性能を向上させやすい。さらにコストも抑えられて価格も下がる。スズキアルトは、この特徴を40年以上にわたって追求してきた。
全長と全幅はほかの軽自動車と共通だが、全高は1525㎜に収まり、立体駐車場も使いやすい。最小回転半径は4・4mだから小回りの利きも良く、混雑した街中でも扱いやすい。そして車両重量は、2WDであれば大半のグレードが700㎏以下に収まり、WLTCモード燃費はノーマルエンジンが25・2㎞/ℓ、マイルドハイブリッドは27・7㎞/ℓに達する。後者の数値はコンパクトカーのフルハイブリッド並みだ。ボディが軽いから、ターボを装着しないノーマルエンジンでもパワー不足を感じにくい。このようにアルトは、軽自動車の本質を突いた商品だ。価格は実用装備を充実させたLが111万9800円とされている。
《ココがピカイチ》後席も意外に広くファミリーでも移動できる
アルトは低燃費を優先させて車内の狭い印象があるが、実際は意外に広い。身長170㎝の大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、握りコブシ2つ半に達する。座面が硬めで短いため、座り心地は良くないが、少なくとも窮屈には感じない。
軽自動車のプラットフォームは基本的に空間効率が優れ、アルトの後席も広く確保された。その分だけ荷室の奥行寸法は短いが、後席の背もたれを前側に倒せば荷室面積を拡大できる。ドアの開口部も広いため、乗降性も良好だ。ファミリーカーとしても使える実用性を備える。
