車種別・最新情報
更新日:2024.01.21 / 掲載日:2024.01.15
《2024年春デビュー有力》クラウンエステート先取りチェック
モーターショーの開催翌年が新車の当たり年となるのは恒例。名称も新たに4年ぶりに開催されたジャパンモビリティショーの前後にも、2024年の発売が期待される注目の新型車が相次いで発表されている。気になるモデルをしっかりチェックして、商談に備えよう。
●文:横田 晃
TOYOTA クラウン エステート


世界の大人を楽しませるアクティブなワゴン
2022年秋に新型クラウンクロスオーバーが登場し、従来のクラウン像を完全に打ち破って世界中を驚かせてから1年後、トヨタは満を持してバリエーションを投入し始めた。
10月にスポーツと名付けたSUVを、11月にはファン待望のセダンを発売。いずれも旧来のクラウンのイメージとは大きく異なる、アグレッシブなマスクや佇まいだが、「ああ、これが新しいクラウンなんだな」と、見る者を見事に納得させたのだ。
そして次なるバリエーションとなるエステートは、11月半ばに北米で正式発表された。そう、新型クラウンの大胆な変身は、世界戦略車になったからこそ可能だった。
北米では「クラウン シグニア」の名でデビューしたエステートは、日本国内にも2023年度中、すなわち2024年春までには導入されることが、特設サイトに明記されている。
ハンマーヘッドと称する、サメを思わせるシャープな顔立ちは、例によって見る者をドキリとさせる迫力だが、伸びやかなルーフラインを持つワゴンフォルムは、素直に美しいと思える仕上がりだ。
全長4930㎜×全幅1880㎜、ホイールベース2850㎜のディメンションは、ホイールベースが3000㎜あり、全長も5mを超えるセダンではなく、同じホイールベースを持つクロスオーバーとの兄弟であることを物語る。ちなみにスポーツのホイールベースは2770㎜だ。
セダンはエンジン縦置きのFRシャシーでFC(燃料電池)車もあるミライの兄弟であるのに対して、エステートはエンジン横置きのFFベース。ただし、クロスオーバーのような強力なターボは設定されず、穏やかなハイブリッドとPHEVのみ。全車後輪を専用モーターで駆動する4WDだ。
シリーズでもっとも高い1620㎜の全高と、後席がフルフラットになるスペース効率の高さで、レジャーカーとしての使い勝手も高そう。歴代最高の”遊べるクラウン”の誕生だ。





