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更新日:2023.08.31 / 掲載日:2023.06.21
【新型アルファード・ヴェルファイア】新型にこめられた「5つのこだわり」

文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、トヨタ
トヨタは高級ミニバンのアルファードとヴェルファイアをフルモデルチェンジし、6月21日に発売した。また、今後PHEV(プラグインハイブリッド)の投入も予定している。価格は、アルファードが540万円から872万円。ヴェルファイアが655万円から892万円。
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日本のおもてなしが生み出したユニークなショーファーカー

新車発表会に登壇したのは、トヨタ自動車株式会社 取締役・執行役員 デザイン領域 統括部長のサイモン・ハンフリーズ氏。
プレゼンテーションは、アルファードの進化について言及。歴代モデルが多彩なシートアレンジから、車内のエンタメまで、一人ひとりの価値観に寄り添うことでファンを増やしてきたこと。そして、車高の高さや走りのパフォーマンス、自信みなぎるフロントマスクでオーナーたちの欲望を刺激し、多くの人の愛車となってきたと指摘。そして、広大な室内空間と快適性の高さでショーファーカーとしてその価値を高めていったと紹介した。



そして、フルモデルチェンジを受けた新型は、「日本のおもてなしが生み出したクルマ」として、これまでの2倍の国で販売される国際商品にステップアップしたことも明らかとなった。

新型アルファード・ヴェルファイアのこだわりTOP5
新型アルファード・ヴェルファイアについて、サイモン・ハンフリーズ氏は「5つのこだわり」として、その魅力を紹介した。
こだわりその1「二人は、誰に愛されているかを知っている」ということ

アルファードとヴェルファイアは、兄弟車としてお互いに切磋琢磨する存在であった。しかし、アルファードの急成長を受けて、新型ではヴェルファイアは廃止する方針となっていた。しかし、各所からの強力な反対があり、ヴェルファイアの継続が決定。
アルファードは「フォーマル」。ヴェルファイアは「ダイナミズム」とコンセプトを再定義。それぞれが備えるキャラクター性を磨き上げた。
こだわりその2「箱型ではないワンボックス」であること

技術革新がデザイン上の制約を開放。新型では、ボディサイズにふさわしい「美しい筋肉」のようなスタイリング表現を行うことができた。
こだわりその3「ワンタッチで世界を変えられる」こと。

新型では、ボタン操作により、気分に合わせてシート位置や照明、空調を最適化。新採用した「リヤマルチオペレーションパネル」を活用することで、くつろぎたい、癒されたい、集中したいなど、利用シーンに合わせて車両をワンタッチでコントロールできる。

こだわりその4「やりすぎたコックピット」

新型アルファード・ヴェルファイアでは、14インチのセンターディスプレイ、12.3インチのメーター、ヘッドアップディスプレイを装備。ダッシュボードデザインは、上質なレザーで包み込んだようなデザインを採用することで、まるでハイブランドの工芸品のような質感を目指した。

こだわりその5「人のために。地球のために。」

新型アルファード・ヴェルファイアの走行時の振動は、従来型の1/3にまで低減。ラグジュアリーセダンと遜色のないレベルに到達したという。さらに、人のためだけでなく、環境のために、今後PHEVも登場予定となっている。
アルファード・ヴェルファイアが備える価値は、トヨタが目指す本質でもある

プレゼンテーションの最後にサイモン・ハンフリーズ氏は、「2台の価値はトヨタというブランド全体が目指す、本質でもある」と語り、今後のブランド戦略についても言及。これからの時代は、多様なライフスタイルに合わせた選択肢を用意し、サービスや情報で社会とつながるクルマなど、あらゆるニーズに応えなければ生き残っていけないと力説。次のように締めくくった。

「トヨタは「freedom in motion(移動に、究極の自由をもたらすこと)」を目指しているのですが、今日の2台は、気に入ったタイプを自由に選べる。やりたいことを自由に楽しめる。別世界に自由に浸れる。ショーファーカーという世界でも、自分らしさを選べる自由。新型アルファードとヴェルファイアは、これらの自由をかつてない次元にまで引き上げました。しかし、ここがゴールではありません。先日発表されたクラウンセダンは、『カーボンニュートラルなショーファーカー』という新たな選択肢であり、FCEVユニットも設定。『エレガントなクラウン』は、『パワーやスペースを誇るアルファード・ヴェルファイア』との違いを楽しめ、ショーファーカーをより自由に選べるようになったのです。ストーリーは、まだまだ続きがあります。究極のショーファーカーであるセンチュリー。そのセンチュリーさえも、大胆に変えようと、すでに動いているのです。年内には、トヨタのショーファーシリーズに新たなエディションが加わることをお伝えできればと思います。我々トヨタが社会に必要とされ続けるための、新たな一歩になることは間違いないでしょう。『クルマの未来を変えていこう』。本日はありがとうございました。」